五輪ネタのお約束で、「一夜明けたゴールドメダリスト」が登場した。前夜27日(2021年7月)にアメリカとの決勝に勝って2連覇を果たしたソフトボールの上野由岐子、藤田倭、後藤希友、我妻悠香の4選手だ。バブル方式でスタジオ入りはできないため、国際放送センターからの中継で、みな首から金メダルを下げている。
羽鳥慎一「どんな思いで捕りましたか」
司会の羽鳥慎一が「きのうは眠れたでしょうか。いまのお気持ちはいかがですか」と型通りの質問をして、VTRできのうの試合をハイライトで振り返り、それぞれの選手がコメントしたのだが、愉快だったのはキャッチャーの我妻選手だった。最終回の7回裏2アウトで「最後のキャッチャーフライでしたよね。どんな思いで捕りましたか」と聞く羽鳥に、笑いながら答えた。
「いやあ、もう、ボールが上がった瞬間、これ落としたら、どうなるんだろうと。みんなが走ってくるのも見えたし、絶対に落とせないと必死で捕りました」
羽鳥「上空のボールを見ながら、目の端には、おお、(勝ったと確信して)みんな来てる、来てるって...」
ここで長嶋一茂(スポーツキャスター)が、「初回の本塁の交錯プレーにはドキドキしましたよ。絶対に点を取らせないという闘志が現れていましたが、ケガも心配で」と上野選手に聞く。冷静に対処できたという上野選手の説明に、さらに質問しようともごもご言っていると、羽鳥に「きょうは、ありがとうございました」と中継を切られてしまった。
「もっと話したかったのに」と不満そうな一茂だったが、どうやら朝のワイドショー間でインタビュー時間の割り振りが決められていたようで、「モーニングショー」の出演が終わった瞬間に、フジテレビ系「めざまし8」に同じ中継画面が映った。モーニングショーは約10分間、「めざまし」は約5分間。テレビ朝日が勝った。
(カズキ)