玉川徹「菅総理に危機感が感じられません」 東京などで過去最多の感染確認

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   新型コロナウイルス感染が、オリンピックの真っ最中に恐ろしいことになりそうだ。きのう27日(2021年7月)の新規感染者数は東京2848人、埼玉593人、沖縄354人と過去最多となり、おととい過去最多を更新した千葉県の熊谷俊人知事は「東京の感染が全国に広がっている」と危機感を強めている。千葉、埼玉、神奈川の首都圏3県は、政府に緊急事態宣言の発令を要請する準備にはいった。

  • 菅首相の認識に異論も
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新型コロナ危機をトップで扱う

   けさ28日の「モーニングショー」も、日本中が大喜びしているソフトボールの金メダルではなく、新型コロナ危機をトップで取り上げた。「松本先生、この状況はいかがでしょうか」と司会の羽鳥慎一が国際医療福祉大学の松本哲哉主任教授に聞いた。

「きのうの数字は、4連休で検査を受けられなかった人がまとまって受けたので増えた可能性もありますが、先週に比べて2倍ということですから、感染が急拡大していることは間違いありません。厳しいですね。今後、東京の感染者数は3000人、4000人が当たり前になるということです」

   2倍に急増した陽性者たちの中には、先週の4連休に旅行に行ったり、繁華街に出かけたりした人も多いだろうから、そこでさらに感染を広げ、それが2週間後の8月第1週、つまり、オリンピック閉会式前にドーンと出るということなのか。東京都はその事態を見越して、8月初めまでに特定機能病院のコロナ病床を増やし、予定手術の延期、一般診療科の停止を要請した。

「飲食店の時短、飲酒の制限」では...

   これまでで最大のコロナ危機が目の前に迫っているが、実はもう打つ手がない。松本教授も悲観的だ。「緊急事態宣言の飲食店の時短、飲酒の制限で感染を抑え込むのは、難しいということなんじゃないでしょうか。抑制効果を期待できるのはワクチンなんですが、短期間に接種率が高まるとは思えません。いまは、みんなが外出を控えるという行動変容くらいしか、感染を下げる要因は見当たりません」

   浜田敬子(「AERA」元編集長)「でも、菅総理は緊急事態宣言で人流は減っているといっているんですよね。たしかに減っているんですが、3回目に比べると減り幅は小さいんです」

   玉川徹(テレビ朝日コメンテーター)「菅総理に危機感が感じられません。人流が減っているから心配ないというようなことを、堂々と言ってしまうんですからね」

   菅首相は「まずは4連休を含めて、分析していくことにしました」とのん気なもので、分析結果が出た時には、オリンピックどころではない事態になっているかもしれない。そしてその後には、お盆休みの帰省や旅行ラッシュが始まる。もはや感染爆発は必至だ。

(カズキ)

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