「きのう(2021年7月27日)の東京では、過去最多となる2848人の感染が確認されました。先週の火曜日の倍以上で、深刻な事態となっています」と司会の夏目三久。
続けて藤森祥平アナが「感染力が強い変異ウイルス、デルタ株の感染者が急増していまして、病床はひっ迫し、入院を断らざるを得ないケースも出ています。専門家は『恐れていたオーバーシュートの状態だ』と、強い危機感を示しています」と伝えた。
40代では「家庭内感染、職場内感染が多くなっています」
きのうの都内の感染者を年代別で見てみると、20代が951人で最も多く、次いで30代の610人、40代の466人という順番になっており、10代から40代が全体の8割を占めている。また、デルタ株の感染者は280人だった。
重症と中等症患者の治療に当たっている東京医科歯科大学医学部附属病院では今、25床中21床が埋まっている。病院長補佐の植木穣医師によると、受け入れはすでにギリギリのラインになってきているそうだ。
この病院の入院患者の多くは40代で、5割以上がデルタ株だ。植木医師は「この世代は主に家庭内感染、職場内感染が多くなっています。かなり近しいコミュニティに感染が入り込んでしまうと、伝播を防ぐのは相当難しい」と危機感を募らせる。
菅総理「人流も減っていますし、それ(五輪中止)はない」
厚労相アドバイザリーボードのメンバー、和田耕治教授(国際医療福祉大学)は、「まさに、今起きている事象がこれまでもう起きるのではないかと恐れていたオーバーシュート(感染爆発)の状態。ここがピークかどうかも分からない。大きな失敗だと後悔をするような出来事が今、目の前で起ころうとしている」と指摘。
一方、菅義偉総理はきのう、「五輪中止の選択肢はあるのか」と問われ、「人流も減っていますし、それはない」と明言した。
夏目「ここに来て感染拡大の勢いが一気に強まったという感があります」
藤森アナ「驚くべき数字になってしまいました。和田教授は、『命を守る行動をしてください。人に会わないというフェーズです。この1年半であなたが都内で感染する可能性は今が1番高い』とツイートしています」
(ピノコ)