台風の影響で日程が前倒しされ、27日(2021年7月)に準々決勝から決勝が行われた東京五輪サーフィン競技だが、男子は五十嵐カノア選手(23)が銀メダル、女子は都筑有夢路(あむろ)選手(20)が銅メダルを獲得した。両選手は28日のスッキリに国際包装センターからの生中継で出演、快挙を振り返るとともに思いを語った。
サーフィン競技は、原則30分程度の制限時間内に最大25回波に乗り、上位2本の得点合計で勝敗を競う。
同メダルの都筑有夢路選手「「表彰式終わってからメダルずっとかけていて...」
五十嵐選手の準決勝の相手、ブラジルのメディーナ選手は開始早々バックサイドフルローテーションで仕掛け、8.33の高得点を出すなどリード。逆転には9.0以上の高得点が必要だが、途中、波が来なくなったこともあり五十嵐選手はなかなか波に乗らなかった。しかし、残り8分で五十嵐選手はフルローテーションの大技で9.33を出して逆転。残り時間はプライオリティ(波に乗る優先権)を持っている時に相手に近づきプレッシャーを与えるなど駆け引きを行いながら逃げ切った。
その後の決勝ではブラジルのフェレイラ選手に敗れたものの見事銀メダルを獲得した。
一方、女子では都筑有夢路選手が3位決定戦で、アメリカのマークス選手と対戦。こちらは序盤から波を探る時間が続く中都筑選手が仕掛けた。その後マークス選手は追いつけず都筑選手が銅メダルを獲得した。
五十嵐選手は「まだ夢の中にいるよう」、都筑選手は「表彰式終わってからメダルずっとかけていて、重くて肩が痛いです」と喜びを語る。
今後について五十嵐選手は「まだ悔しさも残っているので次の大会のトレーニングをしたい」、都筑選手は「フライドポテトをたくさん食べたいです」
加藤浩次「サーフィンはスポットが同じですよね」
司会の加藤浩次「まずはおめでとうございます。360度回る技は、瞬間で決めるんですか」
五十嵐カノア選手「9点が必要だったので、技の選ぶのは簡単だった。成功したらメダル決まるということで、一生忘れない波だったのかな。0.5秒くらい飛んだと思うんですが、30分くらい上を飛んでる感じがして、ファンの声が聞こえて、家族の声が聞こえてメダルの重さも感じた」
加藤浩次「そのくらいスローモーションで感じられるのか。すごいな」
大橋海人(プロサーファー)「五十嵐選手は頭脳派で、何点くらいの技を出すと勝てるか駆け引きをする。一方、都筑選手は足腰の強さが長けている」
加藤浩次「子どもたちに向けてアドバイスをお願いします」
五十嵐カノア選手「日本は海も近く、一年中波がある。トップレベルの波がたつので、みんなもっとサーフィンしてもらいたい」
都筑有夢路選手「サーフィン始めるなら、スクールに行ったらいいと思います。危なくないし一番いい。海に入ったら、カノア選手と一緒に練習できるタイミングがある」
加藤浩次「確かに、他のプロだと違う球場とかでやってますもんね。サーフィンはスポットが同じですよね」
大橋海人「海で、あ、カノアいるじゃんということもよくあります」
松田丈志(元競泳選手・スポーツジャーナリスト)「フィールドは同じなので、同じ視線でコミュニケーションができるというのは自然の中でやるスポーツのすばらしさですね」
宮崎哲弥(評論家)「日本は海に囲まれた海洋国なので、このスポーツがもっと伸びていくというのが楽しみです」
(みっちゃん)