水谷・伊藤組、第3セットでの「変化」 卓球銀メダリストが「逆転のカギ」を解説

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   東京五輪卓球の男女混合ダブルス決勝で26日、水谷隼(32)・伊藤美誠(20)両選手のペアが中国ペアを大接戦の末4-3で下し、日本卓球史上初めての五輪金メダルに輝いた。27日(2021年7月)のスッキリが取り上げた。

  • 決勝への「流れ」も指摘(写真はイメージ)
    決勝への「流れ」も指摘(写真はイメージ)
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伊藤選手、11歳の時のスッキリ映像も

   水谷・伊藤ペアは最初の2セットを落とした後の3セット目に、水谷が作戦を変え、一歩前に出て攻め始めると、伊藤のスマッシュが決まり始めた。流れが変わり3セット連取。3-3で最終セットにもつれ込んだが、日本ペアが振り切った。中国は、北京、ロンドン、リオ五輪3大会連続で卓球全種目の金メダルを独占してきた。この日の中国ペア(許・劉)に対し、水谷・伊藤ペアは4回闘って、すべて負けていた。

   2人は同じ静岡県磐田市の同じ卓球クラブ出身。伊藤選手は2012年8月(当時11歳)のスッキリで、「4年後にはリオ五輪に出て、8年後には金メダルをとれるように頑張りたい」と語っていた。一方、水谷選手は今年5月のスッキリで「目の不調もあってもう無理かなと思ったんですよね」。東京五輪のシングルス代表を逃し、一時は引退も考えた。それが伊藤選手との混合ダブルスを組んで、奮い立った。「ぼくのパートナーが最高なんで。ぼくは尻にしかれているだけですが」。

   金メダルを首にかけた2人は。水谷「本当にもう。これが現実であってほしいと思っています」。優勝を決めた瞬間、水谷選手に抱きつかれた伊藤選手は「強すぎて、バーンと来たから、いてえ~っていいながら。でも嬉しさの方が強かったんですけれど。ちょっと痛かったね」と水谷をにらんだ。

   その一方で、「ほんとうに、いっぱい、いろんなこと乗り越えてきて、今回が一番乗り越えたんですけれど、ほんとに一戦一戦楽しくて、いやあ、卓球っていいな、と改めて思いました」。水谷「(伊藤は)もうめちゃくちゃ頼りになりました。彼女じゃなければ絶対に優勝できなかったと思いますし。ほんとに、ぼくは幸せです」。

平野早矢香「ほんとに鳥肌もんでした」

   スポーツキャスターの平野早矢香さん(ロンドン五輪卓球団体銀メダリスト)は、「ほんとに鳥肌もんでした。決勝もそうですけど、準々決勝のドイツ戦も大、大、大逆転だった。中国はものすごく大きな壁で、こうした場面で何度も敗れてきたわけですよ」

   コロナ禍で中国との対戦は1年以上なかった。最初の2セットは久しぶりの中国に慣れるまでの時間だった。「第3セットになって、水谷選手がより台に近いところで攻撃的になると同時にサーブに変化をつけた。第4ゲームはどんどん攻めて、もう相手のメンタルと技術をつぶした」。(最終セットでいきなり日本が8-0まで連取した場面は)「中国はもう成すすべなし。パニック。頭の中が真っ白と言う状況で。これまでは、日本がいつもそういう状況にさせられてきた」。

   MCの加藤浩次「試合内容見ると、水谷選手が試合内容をまとめて、要所要所で引っ張るプレーを見せて、素晴らしかったと思う」

   平野「準々決勝のドイツ戦で大逆転をした時も、伊藤選手が硬くなっていて、これを水谷選手が何とか奮い立たせて、最後は勝ち切った。そこから準決勝の台湾戦は伊藤選手が好き放題、何でも入ります。この流れが決勝につながった」。

(栄)

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