水泳やスケートボード男子、サッカー、卓球...
背泳ぎのターンはふつう上向きのままタッチするが、バケットターンは、タッチする直前に身体をひねって下向きになり反転してターンする。松田氏によると、「呼吸しないままターンするので苦しいが、スピードは出る」。200メートル個人メドレーでやる選手は多いが、400だと、しかも女性では少ない、という。
一方で、大橋選手は、「夜に予選をして朝に決勝」をするなかで「3秒」記録をあげたという。松田氏によると、「ふつう人間は夜の方が、身体が動くので、朝になると記録は落ちる。(五輪の)決勝は朝に行われることが多いが、大橋選手は前日夜の予選で余裕を持って泳いで、朝の決勝で記録を縮めた。他の選手はそうはできなかった」。
番組はこの後も、スケートボード男子や卓球、サッカーなど五輪一色だった。開会式に合わせて日本政府がセットした4連休中も増え続ける、新型コロナウイルスの感染者に触れる場面はなかった。ただ、例えば、朝日新聞はサッカーの熱戦が展開される横浜のスタジアムのわきの大会指定病院で、大会関係者の救急要請がいつ来るか、緊張する医師らの表情を伝えた。「普通ではない五輪」の現状を、忘れずに伝えたい。
(栄)