高藤直寿選手の「金」へのこだわり 「リオの敗北」からの成長物語

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   東京2020オリンピックの日本勢の大会初金メダルは、24日(2021年7月)に行われた柔道男子60キロ級の高藤直寿選手(28・パーク24)だった。終了後に「豪快に勝つことができなかったけれど、これが僕の柔道です」「リオまでの僕のほうが、豪快だし面白いと思います。でもこの5年間、勝ちに徹する柔道をしてきたので、組み手だったり、受けの強さを磨いてきました」と語ったとおり、準々決勝以降の3試合は延長反則勝ち、延長優勢勝ち、延長反則勝ちと一本を取っていない。

   豪快な柔道から泥臭い柔道へと変化したのはなぜか。26日のモーニングショーではスタジオにパーク24柔道部総監督の吉田秀彦さん(バルセロナ五輪金メダリスト)を招いて、話を聞いた。

  • 金メダルへのこだわりと努力
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吉田秀彦「泥臭くても頑張ってきた」

   司会の羽鳥慎一「試合の後はお話をしましたか?」

   吉田秀彦さん「金メダルをかけてくれました。(五輪が延期になっていなければ試合があったはずの)去年の7月25日、予行練習として紙で作った金メダルをかけたが、高藤選手は『本物のほうがいいです』といった。そこで『本物のメダルにして返してくれといった』が、本当に返してくれたので嬉しかった」

   長島一茂(スポーツキャスター)「泥臭いと本人いってますが、そう思わない。ルールの中で勝つ最善の方向性の戦略を立てた。アグレッシブで相手の消極性を引き出した」

   吉田秀彦さん「リオ五輪で銅メダルに終わって、負けた時の恐ろしさを感じている。本当は豪快に勝つ技も持っているが、リスクもある。試合に勝つためにはどうしたらいいか、どうしたら金メダルを取れるか考えて、泥臭くても頑張ってきた」

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