「新型コロナウイルスの感染拡大が止まりません。きのう(2021年7月25日)の東京の新規感染者は1763人。これは日曜日としては過去最多となる数字です」と司会の夏目三久が伝えた。
広がる感染
埼玉医科大学総合医療センターでは今、デルタ株の入院患者が急増している。先々週までは半分もベッドが埋まっていなかったが20床ある病床のうち13床が埋まっていて、使用率は6割を超えた。7割を超えると医療ひっ迫まで間近だ。
総合診療内科の岡秀明教授は「今感染者の中心になっている働き盛りの世代の方が入院治療を受けられない状態になってしまう可能性がある」と危機感を募らせる。
「重症者が少ないというご意見がありますが、中等症の2という、酸素を吸わなくてはならないレベルの肺炎を起こしている方がたくさんいます。それは決して軽症ではなく、数日中に重症化していく方もいらっしゃいます。これが重症と言う形にカウントされていないだけですから」(岡教授)
一方、藤森祥平アナは「東京オリンピックに参加する選手にも感染は広がっています。新型コロナウイルスに感染し、棄権を余儀なくされたオランダ代表選手に話を聞きました」と、テコンドー女子67キロ級オランダ代表のレシュミー・オーヒンク選手(31)のケースを紹介した。
感染経路は?
ビデオ通話で取材に答えたオーヒンク選手。「私自身も頭の中を整理しないといけません。そうでないと24時間泣きっぱなしになってしまいます。31歳ですし、私にとって最後のオリンピックでした。これを乗り越えるのは本当につらい。わたしの夢は絶たれました。最大のパフォーマンスをするために来たのに、大きな心の傷ができてしまった。家族も含め、立ち直るのは多くのケアが必要になると思います」と落胆した様子だ。
オーヒンク選手は17日にオランダを出国し、日本到着から4日後の22日に陽性が判明した。思い当たる感染経路は、飛行機の機内だ。「私より1日前に同じオランダのスケートボード選手が陽性の結果になった。感染した5人みんなが同じ便でした」
オーヒンク選手のように新型コロナ陽性で大会に参加できなくなる選手は日に日に増加している。組織委員会はきのう25日、新たに大会関係者10人の感染を発表。これで大会関係者の感染は、合わせて132人になった。
(ピノコ)