<テレビで読む 旅> 毎回多彩なゲストがさまざまな場所を旅する「遠くへ行きたい」(日本テレビ系 2021年7月18日放送)。今回は俳優の山中崇さんが、夏の奈良を旅しました。
山中崇さんが訪れたのは、奈良県にある広陵町。町は靴下の生産量で国内トップ。町内に靴下工場が約40軒あり、国内生産の靴下の約2割の生産量を担っています。
足裏には最新の特殊素材
広陵町に数ある靴下工場の中でも、トガッっている靴下を作っていることで知られている「昌和莫大小(メリヤス)」の工場を訪ねました。
「こっちは靴の中に履く靴下で、これは靴を履かずに、そのまま歩ける靴下なんです」
社長の井上克昭さんが、面白い靴下を紹介してくれました。
「え? どういうことですか? じゃあもう、『靴の下』じゃないですね」と山中さんも興味津々。
山中さんが気になったのは「はだし靴下 LOW CREW」という靴下。
もともとは子どもの裸足教育のために開発されたものを、大人用として制作。ガラスを踏んでも怪我をしないよう足裏には最新の特殊素材が使用されており、外で履くこともできます。
町内には靴下の博物館も
そこで、井上さんのレクチャーのもと、「はだし靴下」を履いて外を走ってみることに。
「フォアフット、前着地で走りましょう。前で着地することによって今まで使っていない筋力が養われてフォームも良くなるんですよ」と井上さん。
「ついついクッション性のある靴を探しがちですけど、そもそも自分の持っているレベルを上げるというのにいいですね!」と山中さん。靴下で外を歩くという不思議な感覚に魅了されたようで、「僕の奈良土産は靴下に決まり」と、はだし靴下を履いたまま工場を後にしていました。
広陵町には2020年に「広陵くつした博物館」もオープン。町内にある10社が作る靴下の展示販売のほか、靴下製造の技術や町の靴下産業の歴史などを紹介しています。
奈良と靴下。これまでイメージにありませんでしたが、広陵町で作られた選りすぐりの靴下を奈良土産にしても、よろこばれそうです。
(SaMi)