IOC(国際オリンピック委員会)のコーツ調整委員長が東京オリンピックをめぐる発言で地元オーストラリアのメディアから批判を浴びている。
2032年の夏季オリンピック開催地に決まったブリスベンがあるクイーンズランド州政府トップのパラシェ首相は、コロナ対策を考慮して東京オリンピック開会式に出席を控えて滞在先のホテルから観戦する意向を示していた。これに、コーツ委員長は「多額の費用がかかる開会式がどう実施されるかを学習するために、部屋にすわっていてはいけない」と出席を指示したという。オーストラリアの現地メディアは「上から目線」と批判的に報じた。
コーツ氏は「冗談が間違って受け止められた」
「めざまし8」がまとめた23日(2021年7月)のSNS最新ニュースワードランキングでは、この話題が1位だった。コーツ氏は発言は冗談として「まちがって受け止められた」と言い訳している。
風間晋(フジテレビ解説委員)「コーツさんは『緊急事態宣言関係ない』の発言もあった。こういう感覚だったのかと思いますね。もう一つは、女性(パラシェ首相は女性)に対するものもあったらいやだな」
司会の谷原章介「外国の人がこういう発言をされるとちょっと戸惑う。IOCに対する見方が変わってしまう発言でもあります」
IOCをめぐっては、世界中で超豪華な接待を受けるなどから「IOC貴族」「五輪マフィア」「ぼったくり」といった批判が米国メディアなどから上がっている。「IOCに対する見方」はこの際、むしろ変えないといけない。東京オリンピックでも過剰接待してはいないか。コーツ氏が言う「多額の費用」は、ほとんどが日本人の税金なのだから、内容の公開と検証が必要だ。
(あっちゃん)