連続ドラマ「ただ離婚してないだけ」(テレビ東京系)第3話が、7月21日(2021年)深夜枠(22日未明)に放送された。(ネタバレあり)
正隆(北山宏光さん)の不倫相手・萌(萩原みのりさん)は、正隆との子供を中絶。それ以来、正隆は萌からの「連絡してよ」「今日は会える?」「なんで無視するの?」など怒涛の連絡を無視し続け、萌の精神が徐々に蝕まれていく。
一方、正隆の妻・雪映(中村ゆりさん)も、クレジットカードの明細に旅館への支払いの履歴があったこと、口座から20万円の引き落としがあったことを不審に感じていた。
産婦人科で雪映と鉢合わせ...
中絶手術後の不正出血のために産婦人科を訪れた萌は、待合室で雪映と鉢合わせる。一方的に雪映を知っていた萌から「何カ月ですか?」と話しかけるが、不妊治療を受けていると聞き、雪映が診察室に向かった後震えながら涙を流す。
正隆は出会い系サイトでコンタクトを取った女性と関係を持とうとするも、正隆の乱暴さに嫌気が差した女性に逃げられてしまう。苛立ちながら帰宅すると、暗闇のリビングで雪映が呆然と座っていた。
「お前...何だよ、脅かすなよ。...何か言えよ!」と声を荒げた正隆に、雪映は
「最近しょっちゅう家の口座からお金引き出してるよね。出張って言って誰かと箱根に行ったよね」
と切り出す。
「だから何なんだよ。今更そんなこと言い出すのか?」(正隆)
「好きにすればいい。浮気しようが浪費しようが、あなたの好きにすればいい。でも、これ以上自暴自棄にならないでよ。もう過去は忘れて、もっと自分を大切にして」(雪映)
正隆には、義理の父・利通(団時朗さん)が経営する「柿野製薬」の後継者に、弟で利通の実子・利治(武田航平さん)が指名されて以来社内で居場所をなくし、逃げるように富山から上京してきたという過去があった。
雪映は「生き直してよ。あなたにはあなたの人生があるじゃない」「私は絶対にあなたを見捨てない。この先もずっと」と、正隆を抱きしめて涙を流しながら訴えた。
「萌ちゃん」がトレンド入り
正隆は雪映に向き合うことを決意、萌に「別れよう。今までありがとう」と連絡する。萌はその文面を見た瞬間カッターを取り出し、自分の手首を切り付けてしまう。
正隆は新たな仕事が決まり、雪映にも優しく接するようになったが、自宅には無言電話が度々かかってくるようになる。
そんな折、雪映が妊娠。産婦人科で再びやつれ切った萌に遭遇し、不妊治療の話題を振られ「できたみたい、赤ちゃん」と告げる。
その日の夕食の時間、雪映が嬉しそうに妊娠を打ち明けようとしたタイミングで、自宅に萌が訪れる。
「こんばんはー。夜分にすみませーん。以前新聞配達で伺ってました、夏川萌でーす。開けてもらえますかー?」
と笑う萌が映し出されたモニターを見て、正隆は立ち尽くす。しかし雪映が、「新聞屋さん?集金かな」と、玄関のドアを開けてしまう。
そのまま自宅に乗り込む萌。正隆に抱きついたり飾られていた花を投げ付けたりと、家の中は修羅場に。とうとうキッチンから包丁を持ち出し、
「ねえ何で私じゃダメなの?私の子供は堕ろさせて、その女はいいんだ。私、私だけ...私だけなんて絶対嫌!あんただけ幸せになるなんて許さない!」
と叫んで雪映に包丁を振り下ろした。
雪映を守ろうとした正隆と揉み合う中、自身の腹に包丁が突き刺さってしまい、萌が絶命。リビングが血の海に染まる――という衝撃的なシーンで3話は幕を閉じた。
ネットでは、だんだんと壊れていく萌の姿に「怖すぎる」の声が続出。また、
「萌ちゃん怖いけど、これくらいされてもおかしくないことしてるよ正隆」
「萌ちゃんの気持ちも分かる。自分は大好きな人の子供をおろしたのに奥さんは不妊治療してたり妊娠してるって聞いたら辛すぎる...」
「萌ちゃんの演技に吸い込まれる 心の痛みが伝わる」
など、共感や同情の声も相次ぎ、Twitterでは番組ハッシュタグ「#ただ離婚してないだけ」「#ただリコ」とともに「萌ちゃん」がトレンド入りした。
(TT)