ネコの寿命が30歳(現状では15歳)に延びる、との研究が、2年後には現実になるかもしれない。1億2000万円の支援資金が集まり、そのカギは「AIM」という物質によるものだ、との研究を、20日(2021年7月)のスッキリが取り上げた。
ネコの死因のほとんどは、腎臓病だそうだ。東京大大学院医学系研究学科の宮崎徹教授によると、腎臓病とAIMの働きの有無が大きく関係している、という。
宮崎教授は語る。「獣医の先生と話をしているときに、ネコのほとんどは腎臓病で亡くなる、と初めて聞いた。私も知らなかった。ちょうど、腎臓の研究をやっている頃でしたので、だったらネコにはAIMがもともとないか、先天的に働いてないんじゃないか、と思ったのが、(研究を始めた)きっかけです」。
「AIM」の働きとは
AIMとは何か。
腎臓病は尿の通り道に、死んだ細胞がたまっていき、腎臓がこわれてしまう。AIMとは、血液中にあるたんぱく質の一つで、死んだ細胞にくっついて、ほかの細胞に「これはゴミだ」と発信し、食べさせて取り除くのに役立つ。ただ、ネコはAIMが働かない、そうだ。
コメンテーターのロバートキャンベル(日本文学研究者)は「これは素晴らしい進展だと思うし、先生がそれを発見したことは、すごいことだと思うんです」。
「ペットの寿命が15歳までだったのが、30歳まで生きるというのは、良いこともあるし課題もあると思う」。キャンベルさんは63歳で、飼っているネコは5歳。「これから10年か15年くらいは一緒にいられるかな、と思うんですけれど、これが倍になった時に、自分の寿命どうなるのかな。自分のペットが、後に残されてしまうのでは、と心配になる」。
MCの加藤浩次「そこまで考えて飼わないといけなくなる」。
キャンベル「飼うときの年齢や経済状況を考えなくてはいけなくなる。ただ、高齢者にとってこれはとても大事なこと。伴侶ですから」。
加藤「資金や条件によれば、2年ほどで商品化できるんですって。後2年で実現するかもしれない。1年でも長く一緒にいたい、と言う人もいるでしょう」
(栄)