「ウガンダの代表選手(編注:来日後、代表に選ばれず帰国予定だった)が行方不明になっていますが、名古屋駅で新幹線を降りたと見られています」と永島優美アナが20日(2021年7月)、伝えた。一体、なぜ名古屋なのか。
「ウガンダの生活は苦しい」「日本で仕事がしたい」とメモ
合宿先から姿を消したのは重量挙げのジュリアス・セチトレコ選手(20)。捜査関係者によると、セチトレコ選手とみられる人物が名古屋駅で新幹線を降り、改札を出る様子が防犯カメラに写っていた。
「ウガンダの生活は苦しい」「日本で仕事がしたい」。大阪府泉佐野市のホテルの部屋にこうしたメモが残されていた。
ウガンダ共和国はアフリカ東部に位置し、人口約4500万人、面積は日本の本州とほぼ同じ広さ。近年の干ばつの影響で国民の4割が栄養不足といわれている。それに追い打ちをかけているのが新型コロナ。
谷原章介「早く見つかってほしいですね」
「めざまし8」のスタッフが名古屋で暮らすウガンダ出身の男性に聞いた。「なんで名古屋かというと、知り合いがいるんじゃないかと思うけど。知人を頼った可能性が高い」という。愛知県にいるウガンダ人は149人で日本で2番目に多い。
愛知県稲沢市在住の男性は「東京より名古屋が有名。日本から中古の車を送ってもらっていたけど、トヨタの車のナンバープレートは、みな名古屋とあった。だから、トヨタの車は全部『名古屋』といわれていた。日本といったらすぐ『名古屋』が出てくる」と話す。
神戸大学大学院の梅屋潔教授によると、ウガンダでは名古屋は『中古市場が盛んな場所』として有名で、ウガンダから愛知に来て名古屋ビジネスで成功した人もいるという。
セチトレコ選手が今後見つかった場合、どうなるのか。
元JOC参事の春日良一さんは「代表に選ばれなかったので、五輪出場の資格認定がない。(このまま残り続けると)一般の不法滞在者と一緒の形になる」
三浦瑠麗(国際政治学者)「彼が望む日本で働きたいという気持ちは厳しいですね」
司会の谷原章介「どこにいらっしゃるのか、早く見つかってほしいですね」
(一ツ石)