「変異型に対する注意」促す声も
ファッション店への卸業をしている高嶋一行さんは、「不安はあるが、僕自身ももう2回ワクチンを打っていますし、ある程度抑えられるのでは。展示会をして、実際に服を見て買い付けをしていただかないと伝わりづらい。(仕事面でも)コロナ以前に戻るのではないかと期待している」と話す。
医療体制はどうなのか?ロンドンの英・エプソム・セントヘリエNHS病院に副部長として勤務する米澤ルミ子さんは「ロンドン市内ではまだ余裕があるのですが、緊張感は高まっています。多分、先週のスポーツイベント云々の影響があと1週間くらいで出てくるので、そのデータをモニタリングしながら、検討していくんだと思います」と話す。
米澤さんは、予想できないリスクについても話す。「変異型ですね。モデリングの根本が覆されてしまうので。変異型に対する注意というのは特にしておかなければなりません」
イギリスのこの試みに対しては批判もある。イギリス、ドイツ、オーストラリア、スウェーデンの学者ら120人は、連名で英医学誌「ランセット」に寄稿。「イギリス政府は危険かつ非倫理的な実験を実施しようとしている」と訴え、「若者に対するワクチン接種が終わるまでは、今回のような規制撤廃は先延ばしするべきだ」と強調している。
(ピノコ)