20日(2021年7月)のモーニングショーは、東京五輪開会式の楽曲を担当していた小山田圭吾氏(52)の問題をトップで取り上げた。
過去のいじめをめぐる発言に批判が殺到した小山田氏は、19日のツイッターで「私がご依頼をお受けしたことは様々な方への配慮に欠けていたと痛感しております。組織委員会の皆様へ辞任の申し出をさせていただきました」とコメント、楽曲担当を辞任することとなった。
米メディア「関わる資格があるのか」
小山田氏は過去、雑誌のインタビューで障害のある同級生をダンボール箱に閉じ込めるなどのいじめを行っていたことを告白、さらに年賀状を雑誌にさらし、「字が汚い」と笑いものにするなどしていて、ネット上で繰り返し騒ぎが起きていた。
そんな小山田氏の起用に批判が起きたにもかかわらず、先週土曜(17日)、組織委員会の武藤敏郎事務総長は「彼は謝罪をして反省をしている。引き続き彼に貢献して頂きたい」と擁護、続投させる考えを表明。同日、加藤官房長官が「全く許されるものではない」と再考を迫ったにもかかわらず、組織委員会の高谷正哲スポークスパーソンが「最後まで準備に尽くしていただきたい」とコメントしていた。
こうした事態に米NBCが「このような差別的で暴力的な行為をした人物が五輪やパラリンピックに関わる資格があるのか」と批判。知的障害者の権利擁護を行う団体からも「どうして起用したのか。少し調べればわかる」と声が上がり、小山田氏は辞任に追い込まれて、楽曲も開会式で使用されないことになった。