「東京の感染拡大が止まりません。きのう(2021年7月18日)、東京で新たに感染が確認されたのは1008人。5日連続で1000人を超えました。年代別では20代が最も多く、インド型変異ウイルス『デルタ株』への置き換わりも顕著となっています」と司会の夏目三久。日比麻音子アナは「デルタ株に感染した20代女性は『どこで感染したのか分からない』と、対策の難しさを口にしました」と伝えた。
「若年化が目立ってきている印象」
まさに第5波の到来だが、顕著なのは10代~30代の若い世代の感染、そして重症化だ。きのうの感染者の中で最も多かったのは20代の326人。30代以下の年代が全体のおよそ6割を占めていた。
東京・江東区の伯鳳会あそか病院では、コロナ病棟にある14のベッドは満床が続いている。そのうち、半数の7人は30代以下。20代は4人で、うち3人がデルタ株の感染者だ。同院の白石廣照医師は「若年化が目立ってきている印象を受けます。特に20代の感染者が増えているように感じます」と危機感をあらわにする。
番組は、新型コロナに感染してしまった20代の男女に話を聞いた。
都内の大学に通うAさん(20歳男性)は、6月下旬に新型コロナの感染が判明し、2週間ほど入院した。「本当に死ぬ思いをした。40~41度の熱が1週間続いて、さらに肺炎による呼吸困難。食欲不振で1週間は点滴生活でした」と話す。Aさんに基礎疾患はないが、入院中に症状が急激に悪化、抗ウイルス薬「レムデシビル」の投与を始め、体調は徐々に回復してきたという。
26歳女性、感染経路は「全く心当たりがない」
感染経路について、Aさんには思い当たる行動がある。3回目の緊急事態宣言が明けた後、リモート授業で会えない友人ら5人と飲食店を利用したのだ。この店のテーブルにはアクリル板はなく、食事している間は全員がマスクを着用していなかったという。また、後にこの会食に参加したもう1人の感染も判明したという。
「若いからと言って油断はできない。体力にも自信があったので、こんなに重症化するとは...」とAさんは言う。
一方、感染経路について「全く心当たりがない」と話すのは、販売員のBさん(26歳女性)。デルタ株に感染して、今も入院中だ。
「マスクの着用はもちろん、消毒、手洗い、うがい。できることはやっていた。これ以上、どこをどうしたらいいのだろうと思います。油断はできません」。
(ピノコ)