加藤浩次VS橋本五郎 観客「無or有」めぐり激論

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   おととい17日(2021年7月)に行われたキリンチャレンジカップの日本・スペイン戦は1-1の引き分けで終わったが、終了後のインタビューで、日本代表キャプテンの吉田麻也選手が「苦しいときに、サポーターの声援は力になる。本心としてはファンの前でプレーしたい」。解説の橋本五郎・読売新聞特別解説委員とMCの加藤浩次が「無観客」をめぐり激論となった。

  • 観客の有無めぐり論議
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選手からの発信も

   吉田選手は、「無観客は残念ですね。今日もたくさんのお客さんが見に来てくれて、最後5分10分と苦しい時間にサポーターの声援ってのは、力になると思います。どっちにコメントしても難しい状況になるので、かなり言いづらいと思いますけど、やっぱり本心としては、僕らはファンの前でプレーしたいですし、サポーターの力を必要としているので、菅さん(首相)もう一回考えてほしいなと思います」。

   「無観客見直し」に一部のアスリートから賛同の声が上がった。100メートル・ハードル女子代表の寺田明日香選手(31)はツイッターで、「都内在住の娘、夫も国立競技場には入れません。吉田選手が無観客について言及してくださって、心に刺さりました。ありがとうございます」。

   サッカーの堂安律選手(23)は「これが選手たちの意見です。僕たち選手は観客のパワーを信じているし、みなさんとともに喜びを分かち合いたい。もちろん、今の難しい状況を理解しているつもりですし、苦しい状況を改善させたい気持ちは同じです」。

小中学生に限定した「有観客」論

   一方で昨夜、約40人が参加して、バッハIOC会長の歓迎会が開かれた迎賓館前では、デモの人たちが集まり、「不要不急のパーティーやめろ」「ノーモア・オリンピック」と訴えた。

   読売新聞の橋本五郎・特別編集委員は「目くじら立てる必要はないと思う。外国からくるお客さんを歓迎するというのは。食事を出さないとか、きちんとやっているのだから」。さらに、「先週、首相官邸の中枢にいる人に厳しく言われた。有観客と無観客二者択一のようになっているのはおかしい。小中学生を先生が引率して、子どもたちに見せることがなぜできないのか、と。飲みに行くわけでもないし。なぜそれを、あなたが言わないのか、と。今でも遅くはない。考え直してほしいと思う」。小中学生に限定した「有観客」を訴えた。

   これに対し、日本感染症学会の佐藤昭裕・専門医は「アスリートらの気持ちはわかるが、私情を入れずに申し上げると、現状では人の流れを増やす有観客は難しいと思う」。

   MCの加藤は「人が出てしまって感染が増えている現状をどう考えるか。そこを置いて、有観客にするのは、ぼくは無理だと思う。子どもたちを、という気持ちもわかるんだけど」。橋本「いや、だってさ。何で無観客にするのかっていうのは、人が集まるからでしょ。その人たちがまっすぐにうちに帰ることが難しい、ってことでしょ。その可能性がなければいけるんでしょ」。加藤「いま、小学校や幼稚園で、けっこう感染がひろがっているんですよね」「もう一回抑え込みましょうよ」

(栄)

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