小中学生に限定した「有観客」論
一方で昨夜、約40人が参加して、バッハIOC会長の歓迎会が開かれた迎賓館前では、デモの人たちが集まり、「不要不急のパーティーやめろ」「ノーモア・オリンピック」と訴えた。
読売新聞の橋本五郎・特別編集委員は「目くじら立てる必要はないと思う。外国からくるお客さんを歓迎するというのは。食事を出さないとか、きちんとやっているのだから」。さらに、「先週、首相官邸の中枢にいる人に厳しく言われた。有観客と無観客二者択一のようになっているのはおかしい。小中学生を先生が引率して、子どもたちに見せることがなぜできないのか、と。飲みに行くわけでもないし。なぜそれを、あなたが言わないのか、と。今でも遅くはない。考え直してほしいと思う」。小中学生に限定した「有観客」を訴えた。
これに対し、日本感染症学会の佐藤昭裕・専門医は「アスリートらの気持ちはわかるが、私情を入れずに申し上げると、現状では人の流れを増やす有観客は難しいと思う」。
MCの加藤は「人が出てしまって感染が増えている現状をどう考えるか。そこを置いて、有観客にするのは、ぼくは無理だと思う。子どもたちを、という気持ちもわかるんだけど」。橋本「いや、だってさ。何で無観客にするのかっていうのは、人が集まるからでしょ。その人たちがまっすぐにうちに帰ることが難しい、ってことでしょ。その可能性がなければいけるんでしょ」。加藤「いま、小学校や幼稚園で、けっこう感染がひろがっているんですよね」「もう一回抑え込みましょうよ」
(栄)