愛(小芝風花)の「くせ毛大爆発」 「変身の時」のため、とは分かるが...
「彼女はキレイだった」(関西テレビ・フジテレビ系)

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   中島健人と小芝風花のW主演「彼女はキレイだった」。「冴えない太っちょ少年がイケメンエリートに! 優等生美少女が無職の残念女子に!」。初めて番宣を見た時、てっきり少女漫画原作かと思った。そういうの、女子は大好物ですから。

   小学生時代、気弱な太っちょで、いじめられっ子だった宗介をいつも守ってあげていたスーパー美少女の愛。その後、宗介が父とともに海外へ。それから17年。宗介が日本に帰国し、愛に「会いたい」と連絡。待ち合わせ場所に行くと、そこには、イケメンに生まれ変わった宗介の姿があった。しかも、今は残念女子の自分に気づかない宗介。今の自分に自信のない愛は、同居人のイケてる女子、親友の梨沙(佐久間由衣)に代役で会いに行ってもらい事なきを得る。

  • 関西テレビの「彼女はキレイだった」番組サイトより
    関西テレビの「彼女はキレイだった」番組サイトより
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樋口(赤楚衛二)の「気づかい」は胸キュンモノ

   ところが、失業中の愛がようやく出版社に採用され、総務部から出向するかたちでファンション誌の編集部に配属。と、そこに現れたのが、宗介だった......と、まあ、予想通りの展開で物語が進むので、安心して見られるのはポイント。

   なにやら既視感があると思ったら、1月の連ドラ「オー!マイ・ボス!恋は別冊で」(通称・ボス恋)にもどこか似ている。舞台がファッション誌の編集部で、ヒロインは新入のポンコツ雑用係。そこから頑張って仕事を覚えて周りの信頼を勝ちとっていく、という流れ、上白石萌音で、この前見たばかりだから。あちらが「MIYAVI」で、今度は「MOST」。紛らわしいったらありゃしない。そうそう、編集部員の役で、元TBSアナウンサー宇垣美里が出演。目指せ、田中みな実といったところか。

   中島健人がニセモノの愛に対して見せる笑顔と、職場での俺様傲慢ぶりがまったく違うので、性格破綻者では? と心配になるレベル。小芝風花は残念女子を強調するためか、くせ毛大爆発の髪型にもうちょっとなんとかならないか、と。そのうち、美しく変身してみんなが驚くというシーンが控えていて、すべてはその時のためなのだろうけれど......。

   そんな見掛けは冴えなくても、何事も一所懸命頑張る愛に、何かと優しい先輩・樋口拓也(赤楚衛二)。彼の気づかいは胸キュンモノ。忙しくて食事に行けない愛にさりげなくコンビニおにぎりをあげたり、上司に叱られヘコんでる愛を?みに誘ったり。ああ癒される。

   韓国ドラマのリメイク版ということで、好みが分かれるところもあるが、赤楚くんの笑顔を愛でるために、視聴継続決定!(毎週火曜21時~)

(大熊猫)

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