覆面パトカーで街を巡回し、通報があれば現場に真っ先に駆けつける警察の機動捜査隊(通称・機捜)。警視庁刑事部直轄の執行部隊である警視庁第二機動捜査隊渋谷分駐所所属の巡査部長・高丸卓也(平岡祐太)は、花形部署である捜査一課への異動をめざす「野心家」だ。
そんな高丸の相棒は、一見ウダツが上がらない定年間近の巡査部長・縞長省一(中村梅雀)。この年齢で階級が壮年の高丸と同じなのは、ペーパーテストが苦手な上に出世欲がなかったためだ。縞長は実は、指名手配された容疑者の顔写真などを頼りに特徴を頭にたたき込み、都会の雑踏の中から容疑者を見つけ出す「見当たり捜査」10年のベテランで、全国の指名手配者1000人の顔と名前を記憶する特殊技能の持ち主だ。
通報者は元刑事
東京・渋谷区恵比寿ではこのところ、ゴミ集積場を狙った放火事件が相次ぎ、渋谷中央署管轄内ですでに5件が発生していた。
この日も新たな放火の通報が警視庁第二機動捜査隊に入り、高丸と縞長は覆面パトカー「機捜235」で目黒の現場へ急行する。通報者した警備員・矢島崇(本田博太郎)は、高丸が捜査一課時代に世話になった元刑事だった。矢島は犯人らしき人物も目撃したという。
犯人が逃走したと思われる経路をたどると、行き止まりの先に一軒家があり、そこで血まみれになった弁護士の刺殺体が見つかった。放火犯が逃走の途中で、この弁護士を殺したのか?
その後、捜査が難航する中、ひょんなことから12年前のある殺人事件とのつながりが浮上。ようやく事件解決に向けて動き出すかと思われた矢先、今度はある出来事をきっかけに高丸と縞長が激しく反目し合うようになってしまう......。
原作は警察小説の旗手・今野敏の『機捜235』(光文社刊)。昨2020年4月に第1話が放送され、今回はその第2弾。
高丸と縞長はチームワークを回復し、連続放火事件、弁護士殺害事件、そして12年前の殺人事件の難事件をまとめて解決することができるのか!?(よる8時放送)
(寒山)