東京の新型コロナウイルス感染者はきのう15日(2021年7月)は1300人を超え、デルタ型が急速に広がっているが、デルタ型に感染した40代女性が「モーニングショー」に辛さを語った。症状は相当に激しい。
だるさはあったが咳はなく、風邪かなと思って自宅で静養していたら、突然、熱が上がって悪化したという。「ガーン、ガーンと頭痛が尋常でなかったですね。周期的に吐き気も襲ってきて、寝ていられないし、食べたものは吐いてしまう。たちまち衰弱し、救急搬送されたときは点滴の針も入らないほど弱ってしまいました」
感染急増の予想
女性はテレワークで出社は週に1、2回、一人暮らしなので、職場以外は人との接触はほとんどなかった。マスクも布やウレタンではなく、サージカルマスクを着用、手指消毒もこまめにやっていて、どこで感染したかまったく思い当たらないという。
しかし、いまこうした40代、50代の重症患者が増えている。埼玉県の「ふじみの救急病院」でも入院患者8人のうち7人が50代以下で、4人がデルタ型だ。鹿野晃院長は「デルタ型は重症化のスピードが速いといわれていますから、急に肺炎になったりしないように警戒してます」と話す。
その感染拡大で恐ろしい予想が出た。東京都モニタリング会議メンバーの国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師は、8月11日には東京都の新規感染者数の7日平均が2406人となり、第3波のピークを超えるという。7月14日の平均が817人だから、3倍の急増である。
日本医科大の北村義活特任教授は「妥当な予想」という。「たしかにそのくらいになると予想されます。ただ、2406人というのは平均ですから、多い日は3000人を超えるでしょう。オリンピックの期間中にそれが起こります」
街や病院に感染者が広がっているのに、競技場ではメダル争いが繰り広げられ、それをIOCなど大会関係者が特別席で観戦しているというのは、やはり異常だ。
(カズキ)