東京ではきのう14日(2021年7月)、1149人の新型コロナ新規感染者が確認され、第4波のピークだった5月8日以来の1100人超えとなった。
きのう夜、大竹真リポーターは東京・渋谷の街を取材したが、いつもと変わらず多くの人が行き交っていた。20歳の女子学生は「緊急事態宣言ばかり出されすぎて、言葉の効果が薄れてきているのを感じる」、60代の男性公務員は「宣言ではなく、具体的な施策で止めていかないと難しい」と話していた。
「越境飲み」が増加中
こうしたなか、増えているのが「越境飲み」。緊急事態宣言が出されて酒の提供ができない都内ではなく、条件付きで酒が飲める近隣の神奈川、埼玉、千葉に飲みに行く人が増えているのだという。
神奈川・川崎と多摩川を挟んで1駅のところにある、東京・鎌田の焼き肉店の店長は「お酒は出せないという話をすると、じゃあ飲めるところに行くのでいいです、と言われる」と明かす。
実際、川崎市内の居酒屋を取材すると、「都内では飲めないので、帰りがけの川崎で飲んでいます」という客がいた。このような都内からの客は日々増えているといい、居酒屋のエリアマネージャーは「6割は都内からのお客さん。たくさん来ていただけるのはありがたいが、感染者が1000人超えてきているので、複雑な気持ちです」と話していた。