ガソリン高値で「コロナとダブルパンチ」 「あさチャン!」が伝えた「ワクチン」との関係

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   「ガソリンの値上がりが止まりません」とMCの夏目三久は切り出し、「昨日(2021年7月14日)発表されたレギュラーガソリンの小売価格は全国平均で1リットル158円。6週連続の値上がりで、2年8カ月ぶりの高値水準となりました。これには新型コロナワクチンがかかわっているということなのですが、いったいどういうことでしょう?」と話した。

  • ガソリン価格の動向に注目が集まる(写真はイメージ)
    ガソリン価格の動向に注目が集まる(写真はイメージ)
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「500円くらいだったのが今は700円」の声も

   14日、都内のガソリンスタンドのレギュラーガソリンの価格は1リットル160円。高いところでは165円という店もあった。利用客は「すごく高くて大変」「5~10リットルしか入れない」などと高値に苦しんでいる様子。ガソリンスタンド店は「レギュラーは半年で20円くらい上がっている。コロナ禍でガソリンもそんなに売れない中、価格が高いのは苦しい」と嘆く。

   世界的な景気の落ち込みで、去年は原油価格が暴落し、去年5月にはガソリン価格も1リットル120円台まで落ち込んだ。しかしその後、ガソリン価格は上昇に転じ、3月には149円70銭と約30円上がっていた。

   デリバリー業者は「1日1回ガソリンを入れますが、500円くらいだったのが今は700円」、個人タクシー運転手は「キツイのひと言。これだけ値上げされちゃね。泣きの涙といっていい。コロナとダブルパンチですよ」と話す。

アメリカ経済との関係

   石油流通システムの専門家・桃山学院大学の小嶌正稔教授は「ガソリンだけではなく軽油や灯油、燃料の重油も一緒に上がっている」と話す。

   燃料価格の高騰の影響は銭湯にも。東京・杉並区の第二宝湯では8月から、470円だった入浴料を480円に値上げする。お湯を沸かす燃料の重油が年末から高騰したためだ。「銭湯経営で大きな割合を占める。大きなインパクトです」と話した。

   いったいどんな理由で高騰が続くのか。背景にあるのは米国経済の回復だという。小嶌教授は「アメリカのワクチン政策で新型コロナの抑え込みが進み、ガソリン需要が高まっている。日本の原油価格はニューヨークを指標としているので、アメリカが高騰すれば日本も上がっていく」と解説した。

   経済回復に水を差しかねない原油価格の高騰は、いったいいつまで続くのだろうか。

(バルバス)

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