警視庁捜査一課「緊急事案対応取調班」、通称キントリを舞台にした本作も今回でシーズン4を迎えた。
天海祐希演じる真壁有希子以下、管理官・梶山勝利(田中哲司)、菱やんこと菱本進(でんでん)、春さんこと小石川春夫(小日向文世)というお馴染みのメンバーに再会できた喜びもつかの間、キントリがあと100日で解散、という予想外の展開に。「キントリ解散まであと100日」と出るカウントダウンにドキドキが止まらない。
ハイジャック事件で...
7月8日放送 第1話「女神の帰還」のゲストは桃井かおり。桃井演じる伝説の活動家・大國塔子が50年の潜伏期間を経て、ハイジャックを起こす。塔子はCAを人質にとり、同じ便に乗る国土交通副大臣・宮越肇(大谷亮平)を呼べと要求し、機内に爆弾を持ち込んでいると脅し、機内に居合わせた真壁が塔子の説得を試みるもうまくいかず。さらに宮越の代わりにやってきた第1秘書・東修二(今井朋彦)が國子と揉みあいになったあげく、命を落とす。真壁が塔子を説得する様子を映した動画を乗客がアップしたことで、世間の非難が真壁に集まり、窮地に立たされる......。
桃井と天海の対決シーンは圧倒的な迫力で、目が離せない。この日の「徹子の部屋」に天海が出演した際、VTR出演した桃井が天海について「桃井かおり史上、最高の女優」と絶賛していたが、2人のシーンに息を?(の)むほど。
ハイジャックにはもうひとり、警乗警察官の山上義春(工藤阿須加)が居合わせていたが、実はこの山上、キントリメンバーの「仏の善さん」こと中田善次郎(故大杉漣)の息子だということがわかり、今後の展開が気になる。
キントリの面白さは、なんといっても真壁のカッコよさに尽きる。活躍する真壁を好ましく思わない刑事部の面々に煙たがられながらも、キントリの仲間たちと事件を解決していく姿がとにかくカッコいい。ひとつだけ気になるのは、菱さんが真壁を「おばはん」と呼ぶこと。親しみを込めて言っているというのは、キントリファンならみんなわかっていること。なので、いまどき「オバハン」はアウトでしょ、と意識高い系の人たちに見つかって、善さんが「オバハン」と呼ばなくなったら嫌だなあ、と。愛ある「おばはん」は許して欲しい。
15日の後編も見逃せない。(木曜21時~)
(大熊猫)