「相次ぐ批判に政府が再び方針を撤回しました。新型コロナウイルスの対応を巡って、西村(康稔)経済再生担当大臣が酒の販売業者に対し、酒の提供を続ける飲食店との取引やめるように要請していた問題で、政府はこの要請も撤回しました」と司会の夏目三久。続けて日比麻音子アナが「西村大臣は『酒の提供停止に応じない飲食店に金融機関から働きかけてもらう』と発言し、撤回に追い込まれたばかりでした」と14日(2021年7月)に伝えた。
翻弄された酒卸店の店主たちは、「呆れているというところが本音ですが、やっとその発言の間違いに気付いたのかなと思います」「一体、何だったんだろうと。振り回された週末と週明けでしたね」と呆れかえった様子だ。
関係閣僚の会合で事務方から直前に説明
西村大臣の発言には13日、閣僚や与野党からも批判が相次いだ。麻生太郎財務大臣は「こっちは融資して下さいって言っているのに、融資止めてろって話をしているわけだろ。普通に考えておかしいと思わなきゃおかしいだろ」。佐藤勉総務会長は「西村大臣の発言は協力をお願いしている飲食店の皆さまとの信頼を若干裏切っているのではないか」。
また、立憲民主党の枝野幸男代表は「西村大臣の個人の問題にとどまらない、政権全体の体質の問題がある」と指摘している。
「政府内では西村大臣の勇み足を批判する声も上がっていましたが、きのうの会見で西村さんが1つ明らかにしたこともありました」と、司会の夏目は14日付の朝日新聞記事を紹介。
その内容は、菅総理は9日に西村大臣の発言を「承知していない」と述べていたが、実は、金融機関への働きかけをめぐっては、7日の関係閣僚会合で事務方から直前に説明を受けていたというものだ。
夏目「つまり、政府内でこの方針が共有されていたということです。政府への批判、さらに強まる可能性もあると記事は伝えています」
(ピノコ)