イギリスとの「この違い」は何? 「あさチャン!」が紹介した「マスクなし観戦」実験

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   「こちら、すごい人が集まっています。日本時間のきのう(2021年7月12日)、イギリスでサッカーヨーロッパ選手権の決勝が行われました。スタジアムの収容人数は6万人以上だったのですが、スタジアム周辺にもこのように人が密集しています。そして、ほとんどの人がマスクをしていないんですね」と、司会の夏目三久が驚いた顔でスクリーンを指し示した。

   スクリーンには、地面が見えないくらいの大勢の人が集まり、酒を片手に飛び跳ねたり歌ったり、歓声を上げ周りの人と抱き合ったりする姿が。日比麻音子アナは「この試合は大規模イベントの再開に向けた、イギリス政府による実証実験だと言います」と伝えた。

  • ワクチン接種の状況は…
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ワクチン接種状況との関係

   19日からのすべての規制撤廃を前に、大規模イベントにマスクなしの観客を入れた際の感染リスクを調べていたというのだ。イギリスではこれまでも、5000人規模のロックのコンサートを開催したり、テニスのウィンブルドン選手権の準決勝と決勝に満員の1万5000人を入れて開催したりしてきた。

   イギリスではデルタ株の影響もあり、現在は1日の感染者数が3万5000人にまで増えているが、一方で、1月には4000人を超えていた重症者数は4月からは500人以下に抑えられている。

   日本では東京オリンピックが首都圏などで無観客開催となる中、イギリスがここまで大胆な実証実験に踏み込むことができるのは、ワクチンの接種率の違いがある。イギリスでは約65%が2回のワクチンを済ませていて、例えば、サッカーヨーロッパ選手権決勝では「ワクチンの2回接種、または陰性証明の提出」が観客席入場の条件だったのだ。

   イギリス在住ジャーナリストの木村正人さんは「日本人とイギリス人の1番大きな違いはリスクを取るかどうか。科学者の中には慎重な人がいて、重症患者が増えていくのは避けられないのではないかと、意見が分かれていますが」と話している。

(ピノコ)

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