いつになく緊張感ある笑点 春風亭小朝の林家三平イジリは「爆笑」

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   7月11日(2021年)放送の「笑点」(日本テレビ系)に春風亭小朝が登場した。左足の大腿骨を骨折し、欠席中の林家木久扇の代役として現れたのだが、そんな小朝にほかの出演者たちも戦々恐々。特に、林家三平とは因縁(!?)の関係でもあり、見ているこちらも緊張した。

  • 日本テレビの「笑点」番組サイトより
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離婚会見に同席

   というのも、小朝は三平の姉・泰葉と結婚していた過去があり、2007年には離婚したが、一時期、義理の兄と弟の間柄でもあった。金屏風の前で、2人揃って行った離婚会見にも、兄の正蔵とともに同席していたし。前代未聞と言われた離婚会見だったが、その後の泰葉のトンデモ言動を思えば、あんなものは序の口だったようで......。

   元妻に「金髪ブタ野郎!」呼ばわりされ、表面的にはにこやかにしていても、内心ご立腹なのでは!? そうはいっても林家一門、いや海老名家には思うことだってあるはず。逆に、三平にとっても、座布団が針の筵に思えたのではないだろうか。実際、小朝の登場場面では、驚きのあまり、口がずっと開いたままだったほど。

   オープニングでは、司会の春風亭昇太が楽屋前で、「前回は息子の木久蔵さんが来てくれたんですが、今回の、まあゲストですね」と、ゲストの楽屋をチラリと覗き込み、慌ててドアを閉めて、「凄い人来てますよ。この方来てくれると思いませんでした。逆に『笑点』、どうなるんだろう」と思わせぶりな態度。

ピンチヒッターで遊ぶという新たな楽しみ方

   「木久扇師匠は私のおじさん弟子ということで、そのご縁でお邪魔いたしました」とご挨拶。1問目の問題は「様々な職業・人などから3NOを考える」というもので、真っ先に手を挙げた小朝、「落語ファンが望む3NO落語家です」と言い、「稽古を怠らない、受けなくてもお客様のせいにしない、見込みのない息子に名前を継がせない」と言って爆笑をとった。

   これに三平が立ち上がり「ちょっと」と小さな声で呼びかけると、振り返って「あっ、いた? ごめんごめん」と、からかわれた三平も、「師匠、なんか俺、当てはまってきました」とボソボソ。こういう時に、「おかみさんに言いつけるぞ~」と泣き真似でもやるとさらに一笑い盛り上がるのに、そういう機転が利かない三平......。そういうとこ!

   と、まあこんな感じで、いつになく緊張感のある「笑点」に満足。

   予告編がちらっと流れたが、来週(18日)のピンチヒッターは桂文枝。先週の木久扇の息子・木久蔵はともかく、今週が小朝で、来週が文枝とはなんとも豪華。「笑点」レギュラー陣は病気やらなにやらでなにかと欠席することも多くなった。ピンチヒッターで遊ぶという新たな楽しみ方を見つけた「笑点」。放送開始から55年にして、まだ進化するとは......恐るべし。

 

(大熊猫)

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