7月11日(2021年)放送の「ちびまる子ちゃん」(フジテレビ系)が、「推し活」経験者からの共感を呼び話題になっている。
この日のタイトルは「『まる子、ヒデキの大ファンになる』の巻」。学校に遅刻しそうになり、慌てて家を出ようとするまる子の元に、西城秀樹さんが颯爽と車で駆け付ける――という夢を見て以来、まる子は西城さんに夢中に。
レコードを買うために「無駄遣いはやめて」
元々西城さんのファンの姉・さきこに「夢に出てきたから気になっちゃって」「惚れ惚れするよ」と打ち明けると、「わかる~!」「あんたわかってるじゃないの!この完璧さがわかるなんて、あんたの姉をやっててよかった!」などと大盛り上がり。
さきこは西城さんのプロフィールをまる子に教えたり、西城さんの身長が181センチということで、壁の181センチの高さの場所に貼ったテープを見上げて「目の前にいたらこんな感じなのね...」とうっとりしたりと、「ヒデキ推し」っぷりを全開にしていた。
西城さんの新譜が近々発売されるというある日、さきこからまる子にこんな提案が。
「2人でお小遣いを出し合ってレコードを買わない?もちろん私が多く出すからさ、あんたも無駄遣いはやめて、今日から貯金をするの」
まる子は戸惑いつつも承諾したが、放課後、駄菓子屋の前でゼリーを持った永沢と藤木に遭遇し、誘惑に負けて店に入ってしまう。脳内で「まるちゃん!買って買って!」と目を輝かせるゼリーと、「まる子、僕を忘れたのかい?僕を捨てるのかい?」と訴える西城さんが戦った結果、まる子はゼリーに飛びついてしまったのだった。
しかしゼリーを買って店を出たところでさきこが通りがかり、あっけなく無駄遣いがバレる。怒られると思いきや、さきこは
「あんたはまだヒデキの良さがわかってないのね。いいわ、教えてあげる!あのね、ヒデキの魅力はかっこよさだけじゃないの。その歌唱力にダンス、オーラ、そして私たちファンへの優しさ!100年に一度のスター、スター!何よりあの爽やかな笑顔...」
と、西城さんへの愛をまくし立てる。その熱さに若干引いた様子で、苦笑いを浮かべるまる子だった。
推しの身長このぐらいって測って想像したり...
西城さんがアイドル歌手としてトップに君臨していた1970年代の話だが、まる子とさきこの感情や言動は、現代の「推し」がいる人からも共感を得ているようだ。
Twitterでは、
「ちびまる子ちゃんの内容が推し活って感じでとても共感している...お姉ちゃん...推しの身長このぐらいって測って想像したりさ...みんな1度はやったよね??」
「夢に出てきた有名人好きになるのわかるし、推し活のために節約するとかお姉ちゃんのヒデキ愛が共感しかない」
「推し(秀樹)への愛と情報をまる子に布教するお姉ちゃんに既視感しかない...推しは違えど同志よ...」
といった声が上がっている。
ちびまる子ちゃんの制作進行を担当する醍醐知輝さんも、Twitterで
「西城秀樹が夢に出てきて意識しちゃうまる子、ヒデキの身長の高さのテープを壁に貼るお姉ちゃん、現代に通ずる何かがあったと思うw」
と投稿している。
(TT)