「西村経済再生相が酒類を提供する飲食店に対し、『金融機関を通じての働き掛け』を求める方針を発表しましたが、厳しい批判の声が相次ぎ、撤回する事態となりました」と司会の谷原章介が12日(2021年7月)、伝えた。
西村康稔大臣は先週の木曜日8日にこう発言した。
「しっかり順守して頂けるよう、金融機関からも働き掛けを行って頂きたい。酒類販売事業者に対し、応じてもらえない店舗との取引を停止するよう要請も行う」
「これは法律に基づく要請・命令でありますから、しっかり順守して頂けるように」
撤回したが...
この発言に週末、政権・与党幹部からも苦情が相次いだ。菅首相も発言の翌9日に「西村大臣が発言されたことは承知しておりません」と述べ、記者団から「優先的地位の乱用につながらないか」と質問されると、「西村大臣というのは、そうした趣旨での発言は絶対しない、というふうに私は思っています」と答えた。
だが、加藤官房長官が9日夕、「(西村大臣から)金融機関などへの働きかけは行わないこととしたと連絡があった」と明らかにし、1日で撤回となったわけだ。西村氏はその後、ツイッターで自分の発言について謝罪した。
コメンテーターの橋下徹(元大阪府知事、弁護士)は11日のフジテレビの報道番組で、「本当に僕はもう撤回するまでの間、怒り狂っていたんですけど。本当に危険な、ダメな象徴例だったと思いますよ」と怒っていた。
谷原「いやあ、橋下さん、怒っていましたねえ。改めて、いかがですか」
橋下「あってはならない権力行使、金融機関への働きかけの根拠は何もないんです。いま日本は、根拠はなくてもなんでもかんでもお上の言えるような雰囲気になっていますよ。今回の発言は、徹底的に改めてほしいですね」
宮崎美子(女優、タレント)「みんなギリギリのところで、我慢しているのに、あの発言、ちょっと我慢できないですよね」
(一ツ石)