緊急事態宣言の再発令によりコメンテーターが再びリモート出演となったスタジオで、司会の羽鳥慎一が「大規模土石流の熱海で、基準を超える盛り土が11年前からあったことが映像からわかりました」と、12日(2021年7月)の放送で切り出した。
2010年末の映像
3日発生した熱海市の土石流では、起点となった場所の盛り土が行われた時期が焦点となっているが、モーニングショーが入手した映像で新たな事実が判明した。
2010年12月に不動産売買業者が資料として撮影した映像だが、そこには9段の盛り土がはっきり映っている。地質学者の塩坂邦雄さんは「1段5メートルの盛り土が9-10段あり、50メートル近くある。土石流直前の地形とほぼ一致する」と分析する。
静岡県の条例では、盛り土の高さは原則15メートル以内とされているが、現場は基準を大きく超えた状態になっていた。この土地は2006年にA社が取得、11年に所有権がB社に移転しているが、B社が取得した時点では盛り土がすでに行われていたことになる。
さらに盛り土を行ったA社関係者からは「10入れていいというのを20入れてしまったり、他のものを入れたからこうなった。ガラス、コンクリート、木片などもろもろ含まれていた」という驚きの証言も出ている。