福原愛「痛み分け離婚」子どもはどっちの国に?台湾の「共同親権」って何?...週刊文春の次号にご期待――ほか10編

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   オリンピックの東京、神奈川、埼玉、千葉の無観客開催が決まった。速報が流れた瞬間、不謹慎だが「ざまあみろ」と呟いた。コロナ感染が終息しないのに東京五輪を開催するのは、安倍前首相が公言した「コロナに打ち勝った証」にはまったくならないし、菅首相が昨夜8日(2021年7月)の会見でいった「コロナという大きな困難に直面する今だからこそ、世界が一つになれること、人類の努力と叡智で難局を乗り越えていけることを東京から発信したい」ことにもならない。

   発信できるのは、コロナ対策の努力も十分にできない政府が、国民の大半が反対している東京五輪をIOCがいうがままに開催した、叡智どころか、普通の常識さえない「哀れな国」というマイナスイメージだけである。五輪反対のオンライン署名を始めた社会学者の上野千鶴子は、朝日新聞DIGITAL(7月3日 16時00分)で、「歴史の痕跡として残しておく必要がある」と語っている。

   少し前、菅は「五輪が始まれば国民は夢中になる」といい放った。NHKを始めとするテレビ局は、無観客なら視聴率が上がると算盤を弾いているはずだ。私は五輪開催中、断食ならぬ断テレビ(大谷翔平の試合と競馬を除いて)をするつもりである。忘れてはいけない。コロナ対策、ワクチン供給が不十分でも東京五輪を無理やり開催した人間たちの"悪行"を。

福原愛オフィシャルサイトより
福原愛オフィシャルサイトより

   さて、元卓球女子の五輪メダリスト、福原愛(32)と江宏傑(32)の離婚が成立した。<福原さんのマネジメント事務所が8日、発表。2人は連名で「子供達については、共同親権となりますので、少しでも子供達への影響を減らすことができるよう、それぞれ努力いたします」「私共の結婚に際して祝福して下さった方々、またご迷惑をお掛けした皆様に重ねてお詫び申し上げます」とコメントした>(文春オンラインより)

   夫の激しいモラハラ、福原の「里帰り不倫」など、いろいろなことがあった2人だったから、離婚協議は長引くのではないかと思っていたら、意外に早く決着した。子どもは共同親権(日本の民法では単独親権)だというが、2人の子どもはどうするのだろう。まあ、次号の週刊文春が詳しく報じるだろう。

門倉健(中日元コーチ)また財布もスマホも置いて失踪!後ろに映画「危険な情事」地でいくX子が怖い

   心配なのは、元中日ドラゴンズの2軍投手コーチだった門倉健(47)のほうである。突然コーチを辞任し、スマホも財布も置いたまま家出したのは5月だった。不倫関係が週刊誌で報じられたが、3週間後に自宅からそう遠くない場所にいて、連れ戻された。憔悴していて、病院で診てもらうと「うつ病」だといわれたという。

   家に戻った門倉は元気を取り戻し、失踪した理由を「X子に脅されて、怖くなって逃げ出した」と釈明したというが、どこにいたかは話さなかった。週刊文春によれば、X子は都内の会社に勤めるアラフィフの既婚女性で、門倉が中日のコーチに就任した頃にファンの集いで知り合ったそうだ。

   その直後から、妻の民江宛てに月に1回のペースで嫌がらせの匿名メールが届き始め、それからワープロ打ちの手紙になった。今年の1月には、門倉の浮気を密告する内容まであったため、門倉に問い質したが、「ありえない」と全面否定したという。だが、帰宅してしばらくすると、「見たら驚く写真を送る」という手紙が届く。そして6月19日に門倉は再び失踪してしまうのだ。

   たび重なる夫の嘘と裏切りにショックを受けた民江は、21日に薬を大量摂して"自殺"をはかる。幸い、友人が駆け付けて事なきを得る。それを伝え聞いた門倉はいったん戻ってくるのだが、再びスマホと財布を置いていなくなってしまったのだ。

   門倉の裏にX子がいることは間違いないようだが、それよりも、門倉という男のだらしなさに、読んでいて腹が立つ。もはや離婚しかないのだろうが、それにしてもX子という女、映画『危険な情事』のグレン・クローズのようではないか。怖いな~。

コインランドリー「ダイワコーポレーション」社長 性行為隠し撮り動画で恐喝!異常なほどの外国女性好き

   こちらは男が"ワル"という話。週刊文春によると、オーストラリアから来日したが、コロナ禍で職を失い、日本語も話せない25歳の女性が、仕方なく友人に勧められた「婚活サイト」に登録して、パパになってくれる男性を探したという。

   初老の日本人男性がコンタクトをとってきて、高級ホテルでワインを傾けながら、流暢な英語で話し、その後、「10万円でセックスしたい」と誘われた。肉体関係を持った後、「1回デートしてくれたら5万円上げる」と提案され、そのうち、「望むなら結婚してあげてもいい」とほのめかすようになったという。若い外国の女の子が好きで、マッチングアプリを使いこなして世界中の女の子をゲットしてきた、自分は親から継いだ会社があると話していたそうだ。

   だんだん束縛が強くなって、昨年9月に彼女にボーイフレンドができて別れることになったが、旅先でボーイフレンドのスマホのインスタグラムに突然メッセージが届き、「SEXも楽しい?」とあり、画面をスクロールすると、彼女の裸の画像が貼り付けられていたという。

   その後も、彼女と彼氏に脅しのメッセ―ジを送り続け、性行為の動画まで盗撮していたことを知り、2人は警視庁北沢署に被害届を提出。5月10日に当該の男は脅迫容疑で東京地検に書類送検されたという。

   この男、宮園誠士郎(58)といい、コインランドリーを全国展開する「株式会社ダイワコーポレーション」とその子会社の代表取締役社長だそうである。清潔なランドリー業界のイメージに泥を塗るスキャンダルだから、社長辞任は必至であろう。

若者はなぜ新型コロナワクチンを打ちたがらないのか?SNSでばらまかれる「噂」すぐ信じる愚

   フライデーから1本。昨年7月に「タピオカ騒動」の末に芸能界を引退した"お騒がせ女"木下優樹菜(33)に新恋人出現と、何枚も写真を使ってデカデカと報じている。そんなに大ニュースなのかと読んでみた。この男性、アスリート系の細マッチョイケメンだという。J1「湘南ベルマーレ」に所属している三幸秀稔(28)だそうだ。

   木下が芸能界を引退後に知り合い、はや半同棲状態だという。フライデーの直撃に木下は、家族ぐるみでお付き合いしている、娘2人も慕っている、結婚するかどうかはわからないが、ほとんど一緒に過ごしていますと笑顔で答えている。芸能界などに戻らず、普通の倖せを求めて、平凡に暮らすほうがいいけど、この普通が結構難しい。

   サンデー毎日を覗いてみよう。ワクチン接種は菅の思惑通りにはいかないようだが、なかでも、若者たちの間で「ワクチン接種への忌避感が強い」といわれる。理由としては、副反応が怖い、不妊になるのが怖いというものが多いようだが、かかりつけ医がいないことも大きいようだ。医師に相談できないため、SNSでばらまかれる「噂」を無条件で信じてしまうというのだ。大学や自治体に相談のための窓口をつくるなど、フェース・トゥー・フェースの体制を政府の補助で作るべきだというのは頷ける。

   岩手県は感染者が少ないことで知られるが、ここの達増拓也知事は外務省時代にジョンズ・ホプキンス大学で公衆衛生の授業を受けたそうである。ここやハーバード大は公衆衛生の専門学部を設立しており、医療従事者だけではなく、公務員や民間の企業、NPOなどの人たちが、「母子保健、伝染病予防、生活習慣病対策、食品衛生、労働衛生」などを学ぶという。これからは手洗い&うがいだけではなく、正しい公衆衛生の知識を子どもの頃から学ぶことがこの国でも必要になるはずだ。

IT担当大臣はおいしい!平井卓也デジタル相 親密企業から濡れ手に粟で株式売却益や政治献金

   週刊文春は平井卓也デジタル相とIT関連企業の「豆蔵ホールディングス」の荻原紀男社長との親密な関係を追及している。2人は平井が初当選した頃に出会い、親しくなっていく。<豆蔵HDは平井氏が代表を務める自民党香川県第一選挙区支部に対し、十三年から十七年まで年六十万円、計三百万円を献金している>(文春)。もちろん平井へ流れたカネはこれだけではない。

   さらに平井は、2018年にIT担当相として初入閣した際の「閣僚資産公開」の中に、「(株)豆蔵ホールディングス 8400株」という記載があった。豆蔵HDは2020年に、MBO(経営陣による自社株買い)を実施している。平井もその時に売却しているから、文春が調べたところ、少なくとも約1200万円の売却益を得ているそうである。

   デジタル庁には約370億円という巨額な予算が計上されている。疑念を抱かれる付き合いは切って捨てる。それが上に立つ者が守るべき倫理であるはずだ。

億超えサラリーマン1位と2位はやっぱりソフトバンク!報酬総額18億円と17億円...社長になんかならなくても超高給時代時代

   私は金持ちが大嫌いである。金持ち=人の悪いヤツ=詐欺師というイメージが抜け難くある。だいたい億などというカネをどうやれば稼げるのか、私には想像もできない。そのカネの陰で泣いている正直者がどれだけいることか。したがって、週刊ポストの億超えサラリーマン200人などという特集に、いつもなら目を向けないのだが、今週は合併号なのに読んでみたい特集がほとんどない。仕方なく紹介するのだが、読んでいて怒りたくなっても、私の責任ではないから、よろしく。

   1位、2位に並んでいる外国人は、報酬総額(年収のことなのか?)が18億円と17億円である。私が汗水たらして稼いだ生涯年収の数倍を1年間で稼ぐ。こんなバカなことがあっていいのか。この2人と私の能力にそれほどの差があるはずないではないか。

   2人はソフトバングループの元取締役と副社長である。それ以外にもソフトバンクグループの人間が何人も200人のうちに入っている。そんなに景気のいい会社なら、孫正義とかいうトップは300億円ぐらいもらっているに違いないと目を皿のようにして見てみたが、孫の名前がない。これだけで、失礼だが、この会社が胡散くさいと思うのは、私の僻みだろうか。

   ソニーグループの会長という吉田憲一郎は61歳で、12億円か。エイベックスの松浦勝人会長は約6億円。昔は、多額納税者のほとんどが企業のオーナーか土地持ちだった。今は、サラリーマンでも社長にならなくても、取締程度でも億を超える報酬をもらえる。いい時代なのか、バカな時代なのか。私には縁がなさ過ぎて、判断がつかない。

   200人の表を見て、パナソニック会長の津賀一宏が2億円、副社長の佐藤基嗣が1億4700万円。東芝の元社長の車谷暢昭が1億4500万円。こんなに業績の悪い企業の人間がこんなにもらっているのはおかしくないか。少なくとも、報酬の3年分ぐらいは会社に戻して、社員のボーナスに加算してもらうとかしなければ、社員たちに顔向けができまい。

テレビのリモコンでがんが治せる!?近赤外線でがん細胞破壊!兄弟・山中伸弥教授も仰天

   週刊文春が秋篠宮眞子さんと小室圭は年内に結婚できないと報じている。その理由は、小室圭の司法試験の結果が12月になるからだというのだが、文春らしくもない根拠薄弱な記事である。

   最後にひと言。週刊新潮が「がん難民の希望の光」といわれる光免疫療法の保険診療が始まったと報じている。山中伸弥・京都大教授もアメリカでこの治療結果を見た時、「がんにこれほど効く治療法ができたのか」と仰天したという。

   がんを攻撃する時に使われるのはテレビのリモコンにも使用される「近赤外線」で、がん細胞を破壊するが、正常細胞は傷つけないという。承認されたばかりで、それもかなり病状が進んだ頭頸部がんだけだそうだ。現在治療してくれる病院は少ないが、費用は高額療養費制度を使えば高くても月30万円程だという。

   「がんは治る」時代がすぐそこまで来ているのかもしれない。(文中一部敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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