7月7日(2021年)放送「徹子の部屋」のゲストは俳優の吉田鋼太郎だった。現在、62歳、2016年、22歳年下の女性と結婚し、今年3月には女児が誕生した。子育てについて訊かれた吉田、「お風呂に入れるのが好きですね」と積極的に参加しているとアピール。家事についても、「料理はほとんど自分が......、洗濯は、干すのが苦手ですね」などと、イメージとは違うプライベートの意外(!?)な一面を披露した。
「多分、犬のことだと思いますけど......」
さらに、「芸能界にパパ友は?」と訊かれると、「藤原竜也、小栗旬。小栗のところの3番目の子が、ちょうどうちの娘と同級生になるんですよ」と。藤原、小栗、吉田といえば、蜷川幸雄に薫陶を受けた仲間として、トーク番組などでは飲みの席での話ばかりしていたが、今では「子どもの話ばかりしている」というから、その変貌ぶりに驚く。
子どもの話が一段落した頃、「すわ、放送事故か」という場面に遭遇。徹子が一点の方向を向いたまま数秒間フリーズ。予期せぬ徹子の行動に吉田も戸惑いの表情を隠しきれない。
すると、徹子が笑い始めて、「ごめんなさい。今、笑ったのはね。あそこに、紙が出たんですけど、意味がわからないの」とカンペを指さした。「『吉田さんちの赤ちゃんはほかにもいます』って何ですかね、お分かりになります?」と吉田に問いかけた。
「多分、犬のことだと思いますけど......。犬の赤ちゃん。恐らく犬の赤ちゃん」と答えた吉田に、「犬の赤ちゃんですか。私は分からない。ちょっとコマーシャルいかしていただきます」と笑ったままの徹子。たまらず吉田も手を叩いて笑い、CMに入った。
テレビの草創期を知り、今も活躍する国宝級タレント
徹子は事前にゲストの情報や進行を自身が手書きし、それをテーブルの上に置いて収録するのが常だったが、今回、徹子が進行を忘れてしまい、急遽、スタッフがカンペを出したのだろうか。あくまでも憶測だが、見ているこちらがドキドキしてしまう瞬間だった。
テレビの草創期を知り、今も活躍する国宝級タレントの徹子。だが、年々滑舌も悪くなり、ゲストとの会話が噛み合わなくなることもしばしば。今回のように進行を忘れてしまうことも......。以前は、いよいよダメになったら、マッチに引導を渡してもらうよう頼んでいると言っていたが、肝心のマッチがそれどころでは無さそうだ。
「徹子の部屋」はほかの番組のように、長めに収録して編集で繋ぐようなことはせず、生放送と同じやり方で収録しているという話を聞いたことがある。が、そのやり方もそろそろ難しくなってきたのでは?徹子に恥をかかせないよう、スタッフが今以上にケアして欲しい。絶滅危惧種国宝級タレントの徹子をみんなで守らなくては。
(くろうさぎ)