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新型コロナワクチン終わった高齢者に次の危機!「妻より長生き」という地獄

   自慢ではないが、私の周りに景気のいい話は一つもない。こういうご時世だから致し方ないとはいえ、あまりにもなさ過ぎて涙が出てくる。そのうえ、私はもちろんだが、カミさんに認知症の兆候が出てきた。健忘症とは明らかに違うようだ。私も、かかってきた電話に出て、終えて、ガチャンと置いてすぐに、誰からの電話だったかを忘れている。がんも恐いが、認知症はもっと恐い。

   週刊現代は、ワクチン接種を終えたら、ひとりで生きる準備を始めろという特集を巻頭で組んでいる。よく毎週毎週飽きずに、こんな特集を作れるものだと感心するほど呆れている。だって、編集部員は迫っている認知症に怯える年齢でもなければ、夜寝る前に、明日の朝、目が覚めるだろうかと心配することもないはずだ。

   この特集の中の6に、「妻の死後、認知症になったらどうなるか きちんとイメージできていますか」というのがある。ここだけは食い入るように読んだ。そうなんだ。私が先に逝けば問題はないが、私が残されて、認知が進んでいったらと考えると、夜も眠れない。

   軽度なうちは、社会福祉協議会の日常生活自立支援事業を利用できる、進行すると銀行口座が凍結されてしまうから、成年後見人を付けろ、さらに進めばグループホームへの入居も必要だというが、その頃は、頭も体も動かなくなるから、めそめそしているうちに半分孤独死状態で、餓死していくしかないのだろう。

   嫌だ嫌だ。こんな特集を毎週読んでいるのは、どんな人なのだろう。なに?お前のような人間だ? そうだろうな。妙に納得。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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