熱海の土石流災害で主因の一つとして疑い濃厚な傾斜面の盛り土について、「めざまし8」が8日(2021年7月)、新たな証言を入手したとして、2010年に不動産関係の男性が撮影した映像を流した。そこには大型の箱や木材らしいものが映っていた。「冷蔵庫や洗濯機など白物家電がうず高く積まれていた」と男性は語った。
男性は当時、車で造成地に入り、歩いて現場に向かって、南の谷方向を撮影したという。「お客向けの映像なので、もっとひどいところは映しませんでした」とも話す。
責任の所在は...
土地は翌年、新しい所有者にわたった。7年後にべつの人が撮影した映像では、木が植えられ、産業廃棄物は映っていない。
静岡県の難波喬司副知事はきのう7日、「個人的にはこの工法は不適切だったと思う」と語った。盛り土をする際に必要な排水施設が映像にはない。盛り土の量は、届け出3万6270立法メートルに対し、県の調べでは5万4000立法メートル。高さ50メートルまで盛られ、申請を超える木の伐採や産業廃棄物投棄に県や市はたびたび指導していたという。
橋下徹(弁護士、元大阪府知事)「技術基準通りに所有者がやったら責任は出ず、それをチェックしなかったら行政に責任がある。(静岡県は)個人的見解にとどまらず、どこに責任があるのかをきちんとやらないといけない」
盛り土の事実関係と責任を、とことん調べてくれ。
(あっちゃん)