MCの夏目三久が「東京オリンピック開催まで今日を含めて15日に迫る中、各国の選手団が続々入国しています」と8日(2021年7月)に紹介すると、藤森祥平アナが「外部との接触を避けるバブル方式がとられる中、選手たちはどのような生活を送っているのでしょうか」と続けた。
7日にはネパールの水泳選手団3人が徳島入りしたほか、JNNの調べでは7日だけで16カ国の選手団が来日している。5日に来日したウズベキスタンのボクシング選手団ら46人が東京・杉並区で合宿している。ウズベキスタンはリオ五輪で7つのメダルを獲得したボクシング大国だ。彼らは7日朝、宿舎のホテルから専用バスで高円寺体育館に移動した。外部と接触しないよう杉並区職員が選手らを誘導。入り口の七夕飾りには日本語とロシア語で「必勝」の短冊が。区民に書いてもらったものだという。
買い出しも洗濯も
この日は軽めの練習を1時間行ったが、途中で選手団に話しかけられて職員が困惑するシーンがあった。たまたま通訳が来られなかったからだ。そこで職員が取り出したのは音声翻訳機「ポケトーク」。これを使って会話すると、練習用のサンドバッグをもう1つ増やしてほしいという要望だった。職員は早速サンドバッグ探しに奔走、1つ発見して彼らの要望に応えた。
夕食は宿舎に都内のウズベキスタン料理店からデリバリーが届く。職員は、食事用の貸し切りフロアの消毒、配膳、後片付けなど、息をつく暇もない忙しさだ。食後、ホテルから外に職員が1人出てきた。向かったのは近くのコンビニエンスストア。職員は「つまようじを求められて、代わりに買い出しに出かけました」と言う。バブル方式なので、選手は買い物に出られないため、代わりに職員が買い出しに出ていたのだ。さらに、宿舎の貸し切りフロアにはランドリーがないため、46人分の洗濯は職員が代行。
ウズベキスタンのスタッフは「洗濯もすべて手伝ってくれて、買い物も行ってくれる。24時間徹底して支援してくれている。感謝してもしきれない」と話す。