盛り土の造成地「全国に5万カ所以上あると...」
熱海市によると造成工事は2007年に神奈川県内の企業が行い、土地はその後現在の所有者に売却された。
所有者の代理人・河合弘之弁護士は「平成23(2011)年の2月25日にこの土地を含む40万坪の土地を買った。買った時に埋め立て地で脆弱な土地だとは全く知らなかった」と話す。所有者は周辺に太陽光発電の施設を建設したが、「盛り土とは離れた場所にあり、崩落の原因にはなっていない」としている。
盛り土の造成地は、全国にどのくらいあるのだろうか? 帝京平成大学の佐藤剛教授は「全国に5万カ所以上あると言われています。今回の土砂崩れが発生したものと同じように、危険なものもあると思います」と指摘する。
国土交通省は2007年度から盛り土造成地を調査中だが、安全性が確認できているのは全国で3.9%(2021年3月時点)にとどまっている。
(ピノコ)