「静岡県熱海市で起きた大規模な土石流。静岡県は安否が確認できていない64人の名前をきのう(2021年7月5日)の夜、公表しました。」と司会の夏目三久。続けて日比麻音子アナが「生存率が急激に下がるとされる発生から72時間が迫る中、今も現場では懸命の救助活動が続いています」と伝えた。
「みんな薄々感じていたと思う」
県の発表の後、名簿に名前があった石井裕隆さんと石井志歩さんの無事は確認されたが、いまだ62人の安否が未確認となっている。
救助活動を困難にしているのが、5万立方メートルというすさまじい量の土砂。建設残土の盛り土だと見られている。確かに、崩落の起点を見てみると、左側が黒い土の盛り土であるのに対し、右側は茶色い土の溶岩であることが分かる。
盛り土について、以前から地元の間では「いつか崩壊するのではないか」という危惧があったそうだ。住民の男性は「いつか来るとうちらも思っていましたよ。また泥持って行っているから。前ちょっと崩れたりしたんだけどいつか全部崩れるなって」。また、別の住民男性も「土砂をどんどん運んでくる。伊豆山の人はみんな知っているよ。こんなことが起きるんじゃないかっていうのはみんな薄々感じていたと思う」と話す。