アイクぬわらという名前は知らなくても、おぎやはぎ矢作との「DMM英会話」のCMを見たことがある人は多いのでは? オンラインで英会話のレッスンをするもので、アイクが講師で矢作が生徒役という設定。「ポテト」を「ポテェイト」、「トマト」を「トメィト」と発音する講師、「タマゴは?」と訊かれて、「タメェイゴ」と答え、「エッグだろ」と生徒に指摘され、なんとも言えない顔をするという例のCMだ。
「スッキリ」で紹介
この日(2021年7月5日)、話題の人物を紹介する「スッキリ」(日本テレビ系)の「BUZZ-P」コーナーに登場したアイクぬわら。その素顔が明らかにされたが、驚くことばかりだった。彼は「超新塾」というお笑いグループのメンバーで、芸歴は今年10年目の35歳。
ニューヨーク州マンハッタン出身、ワシントン州シアトル育ちで、両親はともに薬剤師。本人も9歳から独学でITを学び、18歳でアメリカの工科大学に入学。2年飛び級し、20歳で大学を卒業とここまではエリート街道まっしぐら。
ところが、衝撃の出会いが訪れた。日本専門のレンタルDVDショップに入ったところ、そこのテレビに映っていた「バズーカーで人を起こしている番組」を見て、何を言ってるかわからないものの、「ミスタービーンみたい、凄い人だ」と思った、と。その番組が「天才たけしの元気が出るTV」(日本テレビ)で、そこで活躍していた高田純次に憧れ、大学卒業後1週間で、お笑い芸人になるために日本にやって来たんだとか。
目標は「日本のエディ・マーフィー」
といっても、どうしたら成れるかわからなかったので、ネットで「Japanese Comedy Where」と調べ、大阪に行き、ひとまず、「ゴールドマン・サックス」にエンジニアで就職し、6年目に超新塾の新メンバーオーディションに挑戦し、合格し、念願叶って芸人になったという変わり種。
アイクは、この夏、連ドラ「イタイケに恋して」(日本テレビ系)に渡辺大知、菊池風磨とともに主演。日本の少女漫画を愛する漫画オタクのアメリカ人を演じる。目標は「日本のエディ・マーフィー」とでっかい。15分のミニ特集だったが、アイクに俄然興味を持った。
(くろうさぎ)