「私もこれまで何度も訪れたことのあるところですが、なぜ、いま、起きたのでしょうか」と司会の谷原章介がけさ5日(2021年7月)、そう切り出した。神奈川県熱海市で起きた大規模な土砂災害だ。現場では永島優美アナが「天気が目まぐるしく変わり、いつ2次災害が起きるか分からない、と住民の人たちも不安がっています」と伝える。
谷原「いま113人の方に連絡が取れていないということですね」
長時間の降水量が大きくなった
情報キャスターの倉田大誠によると、けさ5日現在、安否不明者約20人。住民基本台帳から連絡が取れない113人はこれから安否を確認する方針という。被害棟数130棟、死者3人、救助者23人、避難者554人という。
谷原「発生時に避難指示を出していなかったことが問題になっていますね」
熱海市は2日午前10時に高齢者等避難(レベル3)を出したが、その後に気象庁と県から発表された避難指示相当(レベル4)は出さず、3日午前11時5分に土石流発生後に緊急安全確保(レベル5)を出した。
熱海市の避難指示のタイミングについて、静岡大学防災総合センターの牛山素行教授は「非常に判断の難しい条件。今回は短時間に多くの雨が降ったわけではなく、2日から3日にかけて長時間の降水量が大きくなったという降り方だった」と解説する。
橋下徹(元大坂府知事、弁護士)「この雨量(72時間降水量375.5mm)だったら、出せないでしょうね。生活状況を止めて、人を動かせる。そう簡単には出せません。熱海市長も相当悩んだと思いますよ」
気象予報士の天達武史が説明する。「いまは情報が拡散しているので、情報を出す方も受け入れる方も難しい状況です」
(一ツ石)