「まだ、はっきりしたことは言えない。ただ...」
三重大の堤大三教授(砂防工学)「土石流の発生と盛り土との因果関係についてはまだ、はっきりしたことは言えない。ただ、盛り土が影響していたんじゃないかという可能性は高いと思います。盛り土は、ソーラー発電の地区にアクセスするための道路を通すために、谷を一部埋めてその上に道路を作ったという状況に見えます。そうしたときに、谷はもともと水が集まりやすくて、水を流す機能があるけれども、そうした水の流れを盛り土によって阻害したことも、ひとつ要因として考えられるのかな、と思う」。
MCの加藤浩次「おそらく水を止めてしまって、一気に崩れた時に、土石流が流れるような形になっていた、と言うことも考えられる、と」。
コメンテーターの橋本五郎・読売新聞特別編集委員「大きな災害がある時は、一つの原因でなく、いろいろな複合的な悪条件が重なります。今回も、短期的な集中豪雨ばかりでない、地質の問題もある、盛り土の問題もある。もう一つ指摘されているのが、開発していい場合と抑制する場合の線引きが、熱海市の場合は明確でなかった。いろんな要因が重なった」。
(栄)