警視庁でも捜査に関する資料はすべてデータ化され、片桐正敏(吉田鋼太郎)が班長を兼務する「刑事資料係」と「専従捜査班」は、ともにお払い箱に。
2つの部署に所属していた刑事たちは別々の部署に配属され、主任刑事だった海老沢芳樹(田辺誠一)は地域課所属の交番勤務、水田環(倉科カナ)は組織犯罪対策部、野々村拓海(白洲迅)は捜査一課七係、青山新(塚本高史)は少年課、片桐は交通機動隊の白バイ隊員となった。専従捜査班の依頼で司法解剖を行っていた東都大学医学部名誉教授・堂本俊太郎(北大路欣也)も、担当を外れて後進の育成に力を注ぐ。残る1人、チームの要だった天樹悠(東山紀之)は行方知れずで、まさかのホームレスに!?
野々村は念願の捜査一課に異動したものの、定時に帰宅する捜査方針に物足りない日々を送っていた。
「お前の罪を知っている」と...
そんな中、暴力団員の遺体が発見され、その男が麻薬を売買している写真と共に「お前の罪を知っている」と書かれた紙が見つかった。野々村は聞き込みに行こうとするが、データ捜査を重視する上司・多々良(平山浩行)から非効率だと止められた。
数日後、別の殺人事件が発生。その現場でも被害者の過去の犯行の写真と「お前の罪を知っている」と書かれた紙が見つかった。現場付近でフード付きのミリタリージャケットを着た不審な男を見つけた野々村が後を追うと、男はなんとホームレスに身をやつした天樹だった。
多々良の捜査方針に納得がいかない野々村が聞き込みに回ると、第2の犠牲者が事件前日、ある市議と会っていたことが分かった。その市議のマンションに行くと、そこにも同じ文言のメモが。さらに、パソコン画面に突然『デス山殺助』と名乗るキャラクターが現れ、7人の写真とともに7月7日までに「コロセー」と命じた。2つの事件は、狂気の殺人ゲームの幕開けに過ぎなかったのだ。
デス山殺助の正体は? 殺人ゲームの目的は? 天樹はホームレス姿で何をしていたのか? 前代未聞の難事件を機に、バラバラになっていた7人が再び動き出した......。(よる9時放送)
(寒山)