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ああ懐かしいホテルグランドパレス!金大中元大統領拉現場、江川卓ドラフト事件

   フライデーに、6月末(2021年)に閉館した東京・九段にあるホテルグランドパレスの2212号室の部屋の写真が掲載されている。ここで1973年、宿泊していた韓国の金大中(後に大統領)がKCIA(韓国中央情報部)に拉致された事件が起きた。

   当時、私は月刊現代の編集者だったが、講談社から近かったこともあって、先輩からいわれて駆け付けた。だが、何をしていいのかわからず、ホテルの中をウロウロしていて、先輩に怒鳴られた。ホテル側にいわせれば、いつまでも金大中事件のホテルといわれるのは嫌だったかもしれないが、歴史を刻んだ場所が次々になくなっていくのは残念なことである。

   フライデーによれば、78年にはここでドラフト会議が行われ、その後に「江川卓事件」が起きたという。(文中敬称略)

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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