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世話になったスポンサー「バンダイナムコ」ともケンカはじめたバカ殿たけし 老醜さらさず静かに消えたら

   デイリー新潮が、<離婚協議中と伝えられていた『NEWS23』(TBS系)のキャスターを務める小川彩佳氏(36)と、医療ベンチャー『メドレー』の前代表・豊田剛一郎氏(37)の離婚が成立した。6月30日までに、都内区役所に離婚届が提出され受理されていた>と報じている。一説には慰謝料10億円などと噂されたが、どうやらそこまでではないようだ。

   志村けんの演じた「バカ殿」はいなくなったが、世にこの類はまだまだ多いようだ。軍団から「殿、殿」と祀り上げられていたビートたけしが、何を血迷ったのか、長年世話になってきたバンダイを訴えて、法廷闘争を繰り広げていると週刊新潮が報じている。

   訴状には「被告は原告に対し、金6738万円を払え」とあるそうだ。バンダイといえば、たけしのつまらない(失礼!)映画の出資者になり、製作者にも名前を連ねてきた。たけしにいわせれば、海外使用については許諾を与えていないのに無断で使用され、対価も一切払われていないから、損害賠償せよということのようだ。

   これは本来、たけしが設立した「オフィス北野」にいうべきことだが、たけしが社長の森昌行と対立して独立し、「北野」から森が退社し規模を縮小したため、バンダイナムコアーツにその権利を譲渡し、同社が権限を持つようになったそうだ。著作権法に詳しい弁護士たちは、口を揃えて「たけしの主張は無理筋」といっている。なぜなら、著作権法上、著作権は監督にはなく出資者や配給会社にあるからだ。

   それはともかく、昔は「カネに振り回されるな、人間が下品になる」といっていて、カネにだけはキレイだったたけしが、なぜ晩節を汚すような行動に出たのか。新潮によれば、一緒に暮らす「愛人妻」の差し金ではないかという。女は男では変わらないが、男は女で簡単に変わる。とくにたけしは、彼女と引っ付いたため、糟糠の妻と別れ、戦友である森社長を斬り捨て、たけし軍団の連中を寄せ付けなくなってしまった。テレビで老醜を晒し、もっと評価されると思っていただろう小説は直木賞にもひっかからず、映画のネタもほとんどなくなったようだ。

   たけしよ、後期高齢が間近いのに、「俺は金が欲しいだなんて、そんな当り前のことを言うのは、俺はウンコをするのが大好きだと言うのと同じ」(彼の本『全思考』より)ではないのか。あんたにできるのは、静かに消え去ることしかない。私はそう思う。

元木 昌彦(もとき・まさひこ)
ジャーナリスト
1945年生まれ。講談社で『フライデー』『週刊現代』『Web現代』の編集長を歴任。講談社を定年後に市民メディア『オーマイニュース』編集長。現在は『インターネット報道協会』代表理事。上智大学、明治学院大学などでマスコミ論を講義。主な著書に『編集者の学校』(講談社編著)『週刊誌は死なず』(朝日新聞出版)『「週刊現代」編集長戦記』(イーストプレス)『現代の“見えざる手”』(人間の科学社新社)などがある。

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