カナダ西部が気温49度超という異常気象に見舞われているというニュースを、きょう2日(2021年7月)の「スッキリ」が取り上げた。カナダ西部のリットンでは、先月25日ごろから気温が急上昇し、29日には国内の観測史上最高となる49.6度を記録。カナダの公共放送によると、25日からの6日間で486人が突然死し、異常気象が原因である可能性が高いとみられているという。
「スッキリ」はバンクーバーに25年間住んでいるケイティさんに取材した。バンクーバーのこの時期の例年の気温は20度前後。クーラーを使う習慣がないため、この暑さでエアコンの売れ行きが通常の4倍に急増しているという。「一般的な家庭にはクーラーがついていないことが多い。電器店に人が殺到したためソールドアウト(売り切れ)で、私も買うことができませんでした」とケイティさんは話していた。
「ブロッキング高気圧」と「ヒートドーム現象」
なぜこれほど気温が上がったのか。スタジオで藤富郷・気象予報士は、地球の写真を示しながら「偏西風が大きく北へと蛇行しているのが原因です」と解説した。蛇行によってできたスペースに、「ブロッキング高気圧」という動きのない高気圧が発生。1万メートル以上の高さから下降気流が発生することで、空気が通常より圧縮されて温度が上昇し、さらにこの高気圧がふたのような役割をしたため、急上昇した気温が下がらないヒートドーム現象が起きたのだという。
MCの加藤浩次「49.6℃のお風呂といったら入っていられないほど熱い。すごいですね。どれぐらい続くのでしょうか」
藤富気象予報士「偏西風の蛇行が東に移ったため、暑さのピークは越えてきています。このように偏西風が蛇行した分、日本周辺では太平洋高気圧が北上しにくく、なかなか本格的な梅雨にならないという影響もありました」
(キャンディ)