夏目三久「つまり、同じワクチンを2回打つより...」
そうした事情の中、「政府は60歳以上にアストラゼネカ製の接種を認める方向で調整しています」と夏目が言う。
海外、特に欧州ではアストラゼネカ製のワクチンを使って1回目と2目で違うワクチンを打つ「交差接種」が実施されている。韓国でも1回目にアストラゼネカ、2回目にファイザーを打つ交差接種が行われる予定だという。
英オックスフォード大などの研究チームが交差接種の免疫効果を調査している。これによると、「抗体反応」について最も反応が高かったのが、1回目がファイザーで2回目もファイザー、2番目がアストラゼネカ→ファイザー、3番目はファイザー→アストラゼネカ、4番目はアストラゼネカ→アストラゼネカだった。また、「免疫効果」については、1回目がアストラゼネカで2回目にファイザーが一番高く、次いでファイザー→アストラゼネカ、3番目がファイザー→ファイザーで、4番目はアストラゼネカ→アストラゼネカだった。
夏目は「つまり、同じワクチンを2回打つより、交差接種のほうが免疫反応は高くなるということです。加藤官房長官は『交差接種の実施については、まだ有効性や安全性について積極的に推奨する状況にない』ということです」とコメントした。
(バルバス)