MCの夏目三久が「ワクチンの効果を最大で5分の1に弱める変異株が南米で猛威をふるっています」と指摘したのは、南米29カ国に感染が拡大しているラムダ株。WHOも「注目すべき変異ウイルス」と注意を促している。
1日(2021年7月)の放送によると、ペルーでは公共機関を利用する際には二重マスクとフェイスシールドの着用が義務となり、自家用車での外出も制限されているという。
「あさチャン!」がペルー在住医師の見解を紹介
ペルー在住のファン・ホセ・ボニジャ医師は「感染率がかなり高く、広がりやすいようだ。ペルーでは現在は80%がこのラムダ株に関係している。鼻水が出やすい、インフルエンザみたいな症状になる」と話す。
ロイター通信によると、ペルーでは去年の8月をピークに感染者数は減少していたが、ラムダ株が主流になるにつれて感染が再拡大し、1日1500人程度の感染が確認されている。古都クスコでは夜10時から4時まで外出制限が出され、自家用車の利用にも許可証の発行が必要だという。
ボニジャ医師によると、「ラムダ株の特徴はワクチンの効果が下がることで、たまにワクチン接種しても感染したという患者が出る」という。WHOはラムダ株について「抗体に対する抵抗力を持つ可能性がある」と指摘している。
ペルー在住の女性は「ワクチンを受けてもまだ元の生活に戻ることはないのかというのは実感としてある」と話している。
夏目三久「ラムダ株にはわからないことが多い」
ラムダ株が日本で広がる可能性はあるのか? 米国国立研究機関の研究員である峰宗太郎医師は「国際交流があるため、水際対策は100%のものではない。オリンピックを実施するにあたって会場内、選手同士、観客として来られた方々が、会場等への行き帰りで飲食、その他の催しなどによって接触の機会が増えるということがあれば流行が拡大する可能性は大いにある。水際対策の徹底が必要」と話す。
夏目は「ワクチンを接種しても感染するなど、ラムダ株にはわからないことが多い」とコメント。
国際医療福祉大学の松本哲哉教授は「ワクチン効果を5分の1に弱める可能性がある」と指摘した。ボニジャ医師によると、「マスクをしていたのに感染、人との距離を保っていたのに感染するなど、感染力が強い。ただし重症化することは多くない感じがある」という。
藤森祥平アナが「まだ情報が少ない変異ウイルスが入ってくる可能性がある。やるべきことはあると思う」と言うと、夏目も「そうですね」と同意した。
(バルバス)