「また、痛ましい事故が起きました。千葉県八街市で、集団下校中の小学生の列に、トラックが突っ込み、男子児童2人が死亡しました。また、1人が意識不明の重体、2人が重傷です。警察はトラックを運転していた60歳の男を現行犯逮捕。男の呼気からは基準値以上のアルコールが検出されたということです」と司会の夏目三久が悲痛な面持ちで伝えた。
29日(2021年6月)の「あさチャン!」が伝えたのは、28日に八街市内の直線道路で起きた痛ましい事故だ。過失運転傷害の疑いで現行犯逮捕された容疑者(60)は、「左にハンドルを切ったところ、電柱にぶつかってしまい、勢いそのままに子どもたちの列に突っ込んでしまった」と話しているという。警察は危険運転致死傷の疑いも視野に入れ、運転前にどのくらいの酒を飲んだかなど調べている。
「代わってあげたくたって、代わってあげられない」
事故後の現場には、車体の左側を畑に乗り出した状態で止まったトラックと、斜めに傾いた電柱柱が。付近には、児童のランドセルや靴、帽子などが散乱していた。現場に駆け付けた人たちは「救急車が次から次へと来て。女性の親御さんが泣いていました。(児童は)担架に乗せられたが、声は発していなかった」「ランドセルが置かれていて、帽子は血まみれだった。意識はなかったみたい」とショックを隠せない様子だ。
事故に巻き込まれた児童の祖母は、番組の取材に対し悲痛な思いを語った。
「大きな声で孫の名前を呼ぶしかなかった。何回も何回も大きな声で、『大丈夫だよ、大丈夫だよ、救急車くるよ。ママもいるよ!』って。それしか...。反応はなかったですが、声が聞こえればいくらかでも頑張れるような気がして」
「視力が戻らない。味覚も多分ない。言語も分からないだろうと。生きているだけかもしれないと。術後の状態によっては急変するかも知れない。その可能性もあると(医者に言われた)。代わってあげたくたって、代わってあげられない」
夏目「『飲んだら乗るな』という当たり前のことがどうして徹底できないのか。ルールを守らない大人の行動によってまたしても子どもが犠牲になってしまいました。今病院でご家族やお友達のことを思い、必死で戦っているお子さんたちの回復を願うばかりです」
(ピノコ)