「前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも...」
健太をはじめ、瀬戸輝(高橋海人さん)、岩崎楓(平手友梨奈さん)、天野晃一郎(加藤清史郎さん)、小杉麻里(志田彩良さん)の5人が東大に受かったが、試験に集中しきれなかった藤井は合格を逃した。1年留年して東大専科に残り、また来年受験すると宣言した藤井に桜木は、
「このバカ野郎が!大事な2次試験、手首にケガをしてまで、健太を助けやがって」
と声を荒げる。
「藤井くん、僕を守ってくれた時右手ケガした。そのせいで...」と自責の念にとらわれる健太に、藤井は「違う」と返す。
「あの日、お前を助けた時、何か...何か、うれしくて。前の自分じゃ絶対助けたりしなかった。でも助けに行けたんだ。何か、そういう自分になれたことが、うれしくてうれしくて、その後の試験も興奮しちゃって。でも後悔してねえからな。健太、気にすんなよ」
東大専科に入る前、専科の面々や健太をバカにしていた藤井に、桜木は「お前に東大は無理だ」と言っていた。そんな藤井が友達のために行動できるようになったことで、桜木は
「俺は自分のことだけ考えろと言ったんだ。この大バカ野郎が!だがな、今のお前だったら次は受かる。確実にな」
と、温かい言葉をかけていた。
最初は無理だと思われた東大合格を5人もの生徒が果たすという感動的な最終回で、中でも藤井の成長が視聴者の胸を打ったようだ。ネットでは
「藤井くん、人間的にすごく成長したよね泣けたよ」
「藤井くんが健太を助けられて良かったし、お互いが本当に信頼し合ってるのが伝わってきた。健太をバカにしてヒドイこと言ってた日がウソのようだよ」
「ドラゴン桜は藤井くんの成長物語だったなぁ」
などの声が上がり、Twitterでは一時「藤井くん」がトレンド入りした。
(TT)