デルタプラスへの懸念 インド発情報の「脅威」と「不明な点」

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   デルタ株への変異、感染拡大が心配されるなか、さらに強い感染力が疑われる「デルタプラス」がインドや英国で出現、ほかにも9カ国で確認された問題を28日(2021年6月)のスッキリが取り上げた。

  • ワクチン接種は進んでいるが…
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インド保健当局は「懸念される変異株」に指定

   「デルタプラス」は、インド政府によると、インド国内で約40人、英国で41人の感染が確認された。現地の医科大学では「デルタプラスの患者の隣を、マスクなしで歩いただけでも、感染が拡大する可能性がある」。インド保健当局は「懸念される変異株」に指定、警戒を呼び掛けている。

   ただ、日本感染症学会の水野泰孝・指導医は「(現地医科大の)言葉だけを、うのみにしてはいけない」と注意する。「患者も、隣を歩いた人もマスクをしていなかったのか、互いの距離はどの程度か。しっかりとした不織布マスクをお互いにしていれば、感染のリスクはかなり軽減される。それは変異株でも同じだ」。「一人がどのくらいうつすのか、病原性が強くなっているのか、まだ、あまり分かっていないところがある」。

   東京都の感染者数は、先週1週間、その前週よりも増え続けた。直近7日間平均で477.4人(27日現在、前週比123%)だった。これについて水野指導医は、「先週の増加は、緊急事態宣言が解除される前の状況を反映している。解除された後でさらに人が増えたり、飲食の機会が増えているので、今週1週間の増加傾向、下がる要因はあまりないのですが、どのくらい深刻になるのかを、ある程度把握できると考えている」と警告を発している。

イスラエルで「屋内のマスク」再び義務化

   従来株の約2倍の感染力があるとされる「デルタ株」が、新規感染者に占める割合は、6月7日~13日の3.2%から8.2%(14日~20日)に拡大した。来月上旬には半数を超え、五輪開会式の23日には68.9%になると、専門家は予測する。水野氏が注目する、実行再生産数も26日現在で1.18(最大の1月10日で1.68)とじりじりと上昇を続けている。

   ワクチン接種も急速に増えているが、デルタ株の拡大に追いつくのか?「接種回数」がポイントになってきそうだ。ワクチンの「予防効果」は、従来数の場合、1回目で57%、2回目で99%となるが、デルタ株の場合は、1回目では37%しかなく、2回目でようやく97%に届くという。世界でワクチン接種が最も早く広がったイスラエルでは25日、屋内でのマスク着用が再び義務付けられた。市民は「新型コロナは終わったと感じていたが、そうではなかった」。

   MCの加藤浩次「まん延防止措置の延長か、緊急事態宣言か、オリンピックをにらみながらの話になってますけれど、まちを見れば人がいっぱい出ていて、まん延防止措置を伸ばしたところで、人は減らないと思うんですよ」

(栄)
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