先週金曜の25日(2021年6月)、コロナに関する給付金を不正受給したとして、経済産業省の若手キャリア官僚が逮捕されるという信じられない事件が起きた。逮捕されたのは経済産業政策局産業資金課係長の桜井真容疑者(28)と、同産業組織課係員の新井雄太郎容疑者(28)で、2人は高校の同級生。ともに慶應大学に進んだが新井容疑者は中退して東京大学に入り直していた。28日の「モーニングショー」が詳報した。
実態のないペーパーカンパニーを使い...
2人は一昨年に設立した実態のないペーパーカンパニーの新桜商事がコロナ禍で収入が減ったと虚偽の申請を行い、今年1月に約550万円の家賃支援給付金を受け取っていた。不正防止のため、大家に通知する仕組みはあるが、制度を熟知する2人はペーパーカンパニーの事務所を容疑者自宅などに設定するなど工作。さらに申請した嘘の書類について、省内で証拠隠滅の相談もしていたという。
発覚のきっかけは千代田区一番町のタワーマンションや複数の高級外車、ブランド品を所持するなど桜井容疑者の派手な私生活だった。不正受給した給付金はクレジットカードなどの支払いに充てていたとみられている。
山口真由(弁護士、元財務官僚)「大きく動揺しました。ルールメーカーはルールの抜け穴を知っているからこそ、絶対にやってはいけない。慶應を辞めて東大、メガバンク辞めて官僚など、官僚になりたい強い意識を持った人がこれをやったことに強い衝撃を受けた。公務員は兼業禁止でこの時点で違反。残業代がどのくらいかわからないが係長の収入は600万を超えるのは難しい。家賃補助申請で契約書を出すので、高い家賃が話題になってもおかしくない」
石原良純(気象予報士・タレント)「軽い気持ちで始めたんじゃないかと思う。許されることではないが、あまりにも未熟。職も失いあまりにも代償が大きい。そんなこともわからないのか」